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■等々力緑地の自然環境の保全について |
◎松原成文
続きまして、等々力緑地の自然環境の保全についてお伺いをいたします。都市の緑は良好な都市環境を支え、公害や災害を防止し、レクリエーションの場と潤いある生活の場所を供給するとともに、それ自体が豊かな人間生活に不可欠な要素であり、都市に住む住民全体のかけがえのない財産であります。この緑が市民全体の尊い共有の財産として育まれ、将来の市民に受け継がれるよう務める責務があると思います。等々力緑地再編整備計画の樹木の伐採についてお伺いをいたしたいと思います。まちづくり委員会での建設緑政局の説明によれば、伐採せざるを得ないもの、また、新植、移植するもの、そのようなことも併せて示さなければいけません、また、伐採する本数よりも単位が違うくらいのかなりの量を、事業者も計画をしているという説明をいただきました。一つの例でございますけれども、緑地内の藤棚について、まずお伺いをいたしたいと思います。ディスプレーをお願いいたします。これが釣池の西側の藤棚でございます。もう一つが、出てきませんか。藤棚が要するにあるということでございますけれども、藤棚の設置目的、藤の木の樹齢、現在の育成状況、藤棚は日常、市民にどのように活用されているのか、お伺いをいたします。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、藤棚につきましては、釣池西側とテニスコート前の子どもの遊び場に休養施設として50年ほど前に設置されたものでございまして、春には花を咲かせており、日常において散歩や遊びに来た方などに、主に休憩の場所として利用されているところでございます。以上でございます。
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◎松原成文
再編整備計画において、藤棚の部分はどのような計画になっているのか、お伺いをいたします。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、藤棚が設置されている場所につきましては、基本設計において飲食、物販などの自由提案施設を設置する計画となっております。以上でございます。
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◎松原成文
自由提案施設が設置されるということは、藤の木が伐採をされ、棚も撤去されてしまうのではないかという懸念といいますか、憂慮をしているところでありますけれども、そこで伺います。藤棚について市民からはどのような意見要望が寄せられているのか、その内容について伺います。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、釣池西側の藤棚につきましては、本年4月に開催した説明会等において、再編整備により無料で過ごせる空間が減ってしまう、景観が変わってしまうなどの御意見をいただいたところでございまして、今後は、再編整備の中で誰もが緑と水の風景を眺めながら、静かにゆったりくつろげる空間や休憩施設などについて適切に確保していく考えでございます。以上でございます。
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◎松原成文
緑地内の釣池周辺の動植物、鳥類の生息状況についてですが、環境省及び本県などのレッドデータブックに選定されている種について、緑地内、釣池周辺で確認されているものがあればカテゴリーごとに伺います。また、それについての見解も伺います。かい掘りの予定が示されておりますけれども、作業の詳細及び影響、対応について伺います。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、環境省レッドリスト2020及び神奈川県レッドデータブックでは、絶滅の危険度によりカテゴリーを設けており、等々力緑地において確認されている種のうち、環境省レッドリストの対象は、絶滅危惧U類がハヤブサ、クゲヌマラン、準絶滅危惧がミサゴ、ハイタカ、オオタカ、リンゴクロカスミカメでございます。また、神奈川県のレッドデータブックの対象は、絶滅危惧T類がハヤブサ、絶滅危惧U類がツミ、アオジ、ミサゴ、オオタカ、準絶滅危惧がウバタマムシでございまして、その他、減少種が4種、要注意種が4種、情報不足が2種、不明種が1種であり、これら動植物への影響を低減するため、緑地の改変をできる限り回避し、また、生物の生息・生育環境の創出を図ることが重要であると考えております。次に、釣池の水質改善につきましては、池の水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を捕獲し天日に干す、いわゆるかい掘りを予定しているところでございますが、魚類等の水生動物の生息環境に一時的に大きな影響を与えるなどの課題があり、水質改善の手法について検討しているところでございます。以上でございます。
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◎松原成文
釣池の水質改善については今までも何回も挑戦をされたようでありますけれども、全て失敗に終わっているということでございます。かい掘りをすると、大変自然環境に影響が出るということであって、また新たな水質改善について検討しているということでございますので、しっかりと取りまとめをしていただきたいと思います。生物多様性かわさき戦略の基本理念は「多様な水と緑 人や生き物がつながり 都市と自然が共生するまち かわさき」でありますけれども、再編整備が進行する中で、共生についてはどのような考えを持たれているのか、お伺いをいたします。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、再編整備につきましては、緑に覆われた空間や生き物の生息・生育拠点を維持保全していくなど、生物多様性に配慮し取組を進めることを要求水準書に位置づけているところでございます。植栽等に当たりましては、既存の樹林地、水辺などの自然環境を生かした緑地全体の植栽計画を立案し、川崎市緑化指針に基づき、緑化面積率30%以上を確保するとともに、釣池周辺及び釣池の中島につきましては、樹林地や多摩川等、周囲と連携した鳥類などの生き物の生息空間の保全に配慮した取組を進めていくところでございます。以上でございます。
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◎松原成文
再編整備の進行中に、また整備が終わった後に生態系、生活環境の保全に支障が生じた場合の対処方法について見解を伺います。
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◆建設緑政局長(河合征生)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、再編整備中及び供用開始後につきましては、環境影響評価書に基づき、事業者が環境の状況等について調査を実施し、予測・評価結果の検証を行い、対策を講じていくとともに、本市においても事前から実施状況を確認し、予防的対策等について適切に指導してまいります。また、大きな影響が生じている場合には、新たな環境保全のための措置を適切に講じ、環境への影響の低減を図っていくところでございます。以上でございます。
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◎松原成文
令和7年5月21日の条例環境影響評価審査書によれば、植物について専門家の協力を得て移植前に育成環境を把握した上、方法、場所の選定は十分配慮して、移植方法は周辺住民に丁寧に説明すること、動物については条例準備書に記載した環境保全のための措置は徹底すること、生態系について計画地はまとまりのある緑や水辺を有する動植物の生息、生育環境となっているので、条例準備書に記載した環境保全のための措置の徹底をする、生物多様性については、樹林地等の改変は人工構築物の配置や改変の程度によって、生態系の非可逆的な変化が起こる可能性も考えられるので、最小限にとどめること、生態系の保全が求められることから、供用後の生態系の把握に努め、身近な生態系の保全や住民との自然の触れ合いの場となるよう取組に努めるとありますが、担当の藤倉副市長に見解をお伺いいたします。
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◆副市長(藤倉茂起)
等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、環境影響評価審査書への対応につきましては、7月上旬に事業者が植物や動物、生態系への環境保全のための措置の徹底、影響の低減などの見解を示した評価書を公表する予定としております。再編整備に当たりましては、その内容が確実に実施されることが重要でございますので、本市といたしましては、事業者とモニタリングの方法について協議検討し、定期的に実施状況を確認するなど適切に事業を推進してまいります。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございます。適切に事業を推進ということでございます。スポーツの聖地としての等々力、これはもう重要であります。あわせて、例えば夏は蛍が乱舞するような、こういった等々力緑地も目指していただきたいなということをお願いいたします。
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