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■平和継承事業の川崎市戦没者追悼式、平和の日について
◎松原成文
  続きまして、平和継承事業の川崎市戦没者追悼式、平和の日についてお伺いいたします。川崎市では、核兵器廃絶平和都市宣言にうたわれている平和への思いを未来へと引き継ぎ、昭和20年4月15日、川崎大空襲で犠牲になられた方を追悼する平和の日が必要であると思っておりますけれども、初めに、戦没者追悼式の今日までの変遷についてお伺いいたします。
◆健康福祉局長(石渡一城)
 戦没者追悼式についての御質問でございますが、本市追悼式は、戦争によって貴い犠牲となられた戦没者、戦災死者を追悼すること等を主な目的として開催し、平成15年度までは全国戦没者追悼式に合わせて8月15日に夢見ヶ崎動物公園内の川崎市慰霊塔において実施しておりました。平成16年度以降は御参列される遺族会会員の高齢化に伴い、酷暑による事故防止のため、遺族連合会主催の戦没者追悼行事として規模を縮小して川崎市慰霊塔で実施するとともに、追悼式について、エポックなかはらなどにおいて本市及び遺族連合会との共催で秋頃の開催に時期を変更しております。以上でございます。
◎松原成文
ディスプレー、お願いいたします。これは夢見ヶ崎動物公園の川崎市の慰霊塔ということであります。お伺いしたんですが、非常に周りが汚れておりましたので、清掃のほう、よろしくお願いをしたいと思います。戦没者遺族の対象となる人数及び近年の参加状況と今後予想される状況についてお伺いいたします。
◆健康福祉局長(石渡一城)
 追悼式への参加状況等についての御質問でございますが、近年の状況といたしましては、平成30年度は216名、令和元年度は181名に御参列いただいております。また、令和2年度から令和4年度は新型コロナ感染症のため追悼式は中止いたしました。令和5年度におきましては876名の遺族会会員に御案内し、当日は83名の御参列をいただきました。今後も、高齢化が進展する中において一人でも多くの方に御参列いただけるよう、遺族連合会と協議をしながら取組を進めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 以前、私は若者の参加についてお聞きした経緯がありますけれども、若者の参加について現状はどのようになっておりますでしょうか。
◆健康福祉局長(石渡一城)
 若者の参加についての御質問でございますが、追悼式の開催に当たりましては、遺族の方々をはじめ広く市民の皆様に御参列いただけるよう市政だよりに掲載するほか、昨年度は全国戦没者追悼式に参加した遺族会会員のお孫さんである高校生に川崎市遺族連合会の会報に寄稿をしていただき、若い世代の方の声を届けるなど、広報に努めているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 4月15日、川崎大空襲の日に川崎市として何か実施していることがあればお伺いいたします。
◆市民文化局長(高岸堅司)
 川崎大空襲に係る取組についての御質問でございますが、平和館では、戦争の悲惨さを伝えるとともに平和に対する市民の理解を深めることを目的に、川崎大空襲があった4月15日を中心に毎年3月から5月にかけて川崎大空襲記録展を開催しているところでございます。開催に際しては、毎回、オープニングイベントとして空襲体験者による講演を行っており、今年は空襲による市街地や工場等の被災写真のほか、志願兵募集の当時のポスターや政府が発行していた国策グラフ誌「写真週報」、男性が着用した国民服など、戦時下の市民生活が実感できるものを数多く展示したところ、多くの方に御来場いただいたところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 来年は、終戦から80年の年となります。戦争経験者の話を聞く機会や平和についての学びを考える場が減少する中、特に戦争を知らない若い世代の理解を深める取組が必要と考えます。平和館では、戦争の悲惨さ、平和に対する市民の理解を深める目的で毎年3月から5月にかけて開催されている川崎大空襲記録展がありますということですが、開催の期間の中で川崎大空襲がありました4月15日を、仮称ではありますけれども、川崎市平和の日とし、市民の恒久平和を希求する意識を醸成し、悲惨な戦争の体験、その記憶を後世に伝える日とすることについて考えを伺います。
◆市民文化局長(高岸堅司)
 平和の日についての御質問でございますが、昭和20年4月15日は川崎大空襲により本市が大きな被害を受けた日であり、川崎市民にとって忘れることのできない日となっているところでございます。このような特別な日に改めて平和の尊さを思うことの意義については十分認識しているところでございますが、4月15日の位置づけやさらなる啓発活動など、今後の取組等について研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 名古屋市では、名古屋大空襲があった5月14日をなごや平和の日として条例を制定しております。本年4月1日より施行されたということもお聞きをしております。本市においても、平和の日制定について引き続きまして研究をいただきますよう要望をいたします。