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■人権・男女共同参画費について
◎松原成文
  拉致問題についてお伺いをいたします。本市では、拉致問題の一日も早い解決に向けて、拉致問題を風化させないためにこれまで様々な取組を実施してまいりました。ディスプレーをお願いいたします。これはバナースタンドでありますけれども、こういったものが掲出をされているということであります。ありがとうございました。市民向けの啓発媒体として第3庁舎に、あるいは川崎区役所大師支所、田島支所に今のバナースタンド、また平和館には懸垂幕、そしてブルーリボン運動への協力、本庁舎では来庁者向けのデジタルサイネージが掲出をされております。また、めぐみちゃんと家族のメッセージという写真展もそれぞれで開催をされております。平成20年度から、拉致問題に対する市民への啓発を目的としまして、拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいを、主に平和館を主たる会場として開催しておりました。拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいについては、今回、若い世代への一層啓発を進めるということで中止をするということもお聞きをしております。これに代わりまして、カワサキ・ユース・ミーティングへリニューアルをするということで、昨年11月16日には中原中学校において、このカワサキ・ユース・ミーティングを開催されたということでございます。拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいに代わり、令和6年度も引き続きカワサキ・ユース・ミーティングを開催するということでございますけれども、拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいがどうして中止になったのか、これを決定するに至った詳細についてお伺いをいたします。
◆中村茂 市民文化局長
 市民啓発イベントのリニューアルについての御質問でございますが、令和4年10月に実施した市民のつどいの実施結果等を受け、拉致問題に対する若い世代の認知度の低下という課題認識を踏まえ、直接的により多くの若い参加者に訴求できるような取組とするべく、その手法や具体的な企画内容等について検討を行ってまいりました。令和5年4月には、市民のつどいをリニューアルして新たな開催形態とする方向性を確認し、その後、被害者家族関係者等と意見交換を行うとともに、関係部署との調整を進め、カワサキ・ユース・ミーティングとして同年11月の実施に至ったものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 御答弁ありがとうございました。  川崎市拉致被害者家族支援連絡会議では、かわさき市民のつどいを中止することについてどのような関わりを持たれたのか、連絡会議座長であります加藤副市長にお伺いをいたします。
◆加藤順一 副市長
 拉致被害者及び被害者家族支援連絡会議についての御質問でございますが、私が座長を務めます同会議は、拉致被害者がいつ帰国されても、御本人やその御家族が速やかに平穏な市民生活を送ることができるよう、庁内の支援体制の整備を図ること等を目的として設置されたものでございまして、カワサキ・ユース・ミーティングへのリニューアルにつきましては、昨年5月30日に開催されました会議におきまして、従来の市民のつどいから企画内容を大きく転換して実施するとの情報を共有したところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 座長であります加藤副市長がそれに同意をしたというか、異を唱えなかったということについて、非常に残念であるのかなと、そんな思いもしてございます。  拉致問題を風化させないためにも、市民のつどいを復活すべきと思いますけれども、見解をお伺いいたします。
◆中村茂 市民文化局長
 今後の市民啓発イベントについての御質問でございますが、拉致問題が未解決のまま長期化する中で、この問題に対する若い世代の認知度の低下が指摘されており、どのように関心を高めるのかが大きな課題となっております。本市では、このような状況を踏まえ、若年層に直接的に拉致問題を訴求することに重点を置き、今年度、市民啓発イベントの在り方を見直したものでございます。カワサキ・ユース・ミーティングは、場所と時間に縛られることなく視聴できるインターネット配信を活用し、従来の拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいと同様に、一般市民の方にも御覧いただける取組でございますので、その実施を通じて、若い世代を含めた市民の皆様への一層の啓発に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 意見といいますか、要望なんですが、若い人に啓発ということで、市民のつどいからカワサキ・ユース・ミーティングということに変わったと。こちらではリニューアルしたと言われておりますけれども、拉致問題は北朝鮮当局による人権侵害であるとして、文部科学省も、学校教育の中で拉致問題等に対する理解を深める取組を推進しましょうということを明記されております。これは教育委員会のほうでもしっかりと授業の中で何こまかは拉致問題、人権問題等々についてやっていらっしゃると思いますけれども、その中で、やっぱり教育で足りないから新しくカワサキ・ユース・ミーティングをやらなければいけない。やっぱり私は、市民のつどいも、また改めて若者に対するカワサキ・ユース・ミーティング、これも同時にやるべきであろうと思います。市民のつどいを中止にすることではなくて、カワサキ・ユース・ミーティングも含めて、市民のつどいも一緒に、両方を両立してやられたほうがいいのではないかなと私は思いますので、改めてまた考えを見直していただければと思いますので、要望させていただきます。よろしくお願いをいたします。