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■等々力緑地の釣り池について
◎松原成文
   釣り池については、地域の貴重な水辺空間として多くの人に親しまれています。ディスプレー、お願いいたします。これは土日休日の風景、たくさんの方、太公望が来ていらっしゃいます。残念ながらエメラルドグリーンの水であります。その中でも噴水といいますか、曝気筒が1個、それから酸素吸入をする施設が後ろのほうにあります。今、2基が稼働しているということであります。等々力釣り池は閉鎖性水域であるため、汚濁物質が堆積しやすく、汚濁が進行すると改善が容易ではありません。これまでも水質の改善や課題となっております閉鎖性水域を念頭に水質浄化に取り組んできておりましたけれども、直近の水質の調査についての状況、調査結果及び調査結果についての見解を伺います。また、6基ある曝気筒、6基ある酸素発生装置の稼働状況を伺います。あわせて、現状の稼働状況についての見解を伺います。
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、初めに、水質に関する調査につきましては、平成23年度に水質と底泥堆積物の調査、令和2年度に底泥堆積物の調査を実施したところでございます。水質の調査につきましては、溶存酸素濃度は生物の生育に適した濃度でございますが、植物プランクトンが発生しやすい水質であることや濁りの一因となる浮遊物質が多いことなどの課題があると認識しております。また、調査結果からは、底泥堆積物につきましては、1年間に平均して約4ミリメートルずつ堆積している状況と推定してございます。次に、釣り池の設備につきましては、曝気筒及び酸素発生装置のそれぞれ6基について、平成29年度までに全て故障し、それ以降、補修を繰り返し行っており、現在それぞれ1基ずつ稼働している状況でございまして、停止している設備は、年数が経過し、老朽化が進んでいるため、今後の補修は難しいものと考えてございます。今後の取組につきましては、再編整備に向けた要求水準において、しゅんせつや干し上げなどの底泥改善を行うことを定めておりますので、詳細について事業者と連携し、検討の深度化を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 しゅんせつについてこれから聞こうと思ったんですけれども、先にお答えいただきまして、ありがとうございます。ディスプレー、お願いいたします。これは通常の釣り池の水位であります。今年の春頃から、この水位がこういう状況になってしまいまして、大変水位が下降したというか、減ってしまった状況であります。釣り池の水位の低下が見受けられますけれども、過去においても水位が低下することはあったのか伺います。また、水位低下の原因についてはどのように見られているのか、お伺いいたします。
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、釣り池の水位につきましては、主に釣り池周辺に降った雨水の流入量により変化するため、これまでも天候の状況により低下することがございました。本年春頃の水位低下につきましては、気象庁が公表しているデータによりますと、例年に比べ冬から春にかけての緑地周辺の降水量が少なかったことが要因の一つであると考えております。以上でございます。
◎松原成文
 降雨量が少なかったのが要因の一つと。一つということは、ほかにも何かあるのかなと思うのでありますけれども、ディスプレー、お願いいたします。これは釣り池のすぐそばにありますリニア中央新幹線の工事現場であります。これを釣り池のほうから見ますと、こういう状況であります。リニア中央新幹線の工事による影響ではないかというような釣り人の声もたくさん聞いておるわけでありますけれども、工事との関連性についてはどのように見られているのかお伺いいたします。
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、釣り池の水位低下とリニア中央新幹線の工事との関連性につきましては、工事を施工するJR東海からは、工事敷地内の地下水位の観測結果によると、釣り池の水位への影響はないものと考えていると伺っております。以上でございます。
◎松原成文
 リニア中央新幹線の工事とは関係ない、あまり影響はないということであろうかと思いますけれども、建設緑政局においては、釣り池の汚濁のメカニズムについては、既に解明され、認識していると理解してよろしいんでしょうか、お伺いいたします。  
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、汚濁の要因につきましては、釣り池内で水の流れがほとんどないことや釣り人によるまき餌、落ち葉などの腐食によるヘドロの堆積などによるものと考えてございます。以上でございます。
◎松原成文
 水位の低下により水質に影響は生じないのか、また、釣り池を利用する方々にとって支障は生じていないんでしょうか、お伺いをいたします。  
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、釣り池につきましては、本年春頃の水位低下の際には水質調査を行っておりませんが、特に目立った変化は見られませんでした。なお、一般的には、水位の低下によって釣り池内の水の滞留時間がより長くなり、臭いやアオコの発生などが生じることがございます。また、利用者への影響につきましては、本年の水位の低下の際には、一般利用への支障はなかったものの、子ども向けの釣り大会については見送ったものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 そうですね。5月5日、こどもの日のこども釣り大会が中止になってしまったと。残念ですけれども、これは安全性を確保するためにしようがなかったのかなと思います。釣り池の環境等については以前より改善を求めてまいりましたが、一向に成果が見えません。この際、釣り池水質浄化計画を作成して、浄化の推進を図るべきと思いますが、見解を伺います。  
◆建設緑政局長(福田賢一)
 等々力緑地の釣り池についての御質問でございますが、釣り池につきましては、これまでに水質改善について求められてきており、再編整備に向けた要求水準においても水質改善を行うことを定めておりますので、今後、自然と触れ合う親水空間の創出などの詳細について、事業者と連携しながら取組を進めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 陸上競技場ですとか等々力球場については整備が進んでおりますけれども、その一方で、この釣り池だけはなかなか改善が見られていないという現状です。昭和46年に供用開始された池ですので、これは、私、7年前にも同じようなことを申し上げましたけれども、早急な対応を求めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。