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■インクルーシブ遊具の整備、利用者の反応について
◎松原成文
  インクルーシブ遊具の整備、利用者の反応についてお伺いをいたします。公園の遊具はただあればいいというものではなくて、新しい価値を生む公園づくりの理念が重要であろうかと思います。近年、障害の有無にかかわらず、誰もが排除されずに遊ぶことができるインクルーシブ遊具を備えた公園が増えつつあります。3月に全面オープンいたしましたAnkerフロンタウン生田のふれあい広場にはインクルーシブ遊具エリアができました。設置した遊具の目的をまず伺います。また、設置に当たり地域の町内会・自治会、子ども会、障害者の団体、保育園、幼稚園、特別支援学校等とはどのような協議が行われたのか伺います。また、意見要望はどのように反映されているのか、利用者の皆様の声についても上下水道事業管理者に伺います。
◆上下水道事業管理者(大澤太郎)
 インクルーシブ遊具についての御質問でございますが、初めに、設置した目的につきましては、誰もが集う憩いの場を提供し、地域コミュニティや世代間交流の活性化を図るという生田浄水場用地の有効利用に関する基本計画の考え方を踏まえ、インクルーシブ遊具として、触知遊具、回転遊具、複合遊具の3つの遊具を設置したものでございます。次に、地域の町内会等との協議についてでございますが、遊具の設置に当たり、浄水場周辺の町内会・自治会との意見交換は行ってきたものの、子ども会、障害者団体、保育園、幼稚園、特別支援学校との協議は行っておりませんでした。整備を進める中におきましては、多摩区の障害者団体から、ユニバーサルシートを備えたバリアフリートイレの整備や交通アクセスの改善等の御要望をいただき、対応してきたところでございます。次に、利用者からの声についてでございますが、生田ふれあい広場の供用開始以来、利用者の皆様からは、子どもが遊べる遊具ができてよかったなどの声が寄せられているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。残念ながら、障害者団体とか特別支援学校との協議は行わなかったということであります。  富士見公園並びに等々力緑地の再編整備が進行中でありますけれども、両公園緑地ともにインクルーシブ遊具の設置が計画をされております。富士見公園においては設置が具体化しているようですけれども、設置場所の決定、インクルーシブ遊具の選定はどのように進められたのか、どのような団体から意見要望を募ったのか、意見要望はどのように反映されているのか、建設緑政局長にお伺いいたします。
◆建設緑政局長(福田賢一)
 富士見公園再編整備についての御質問でございますが、インクルーシブな遊びの広場の整備に当たりましては、事業者と協力し、田島支援学校や南部身体障害者福祉会館などの福祉関係施設、インクルーシブな遊び場づくりの普及を目指す活動団体等との意見交換や説明会などにおけるアンケート調査を実施してきたところでございます。場所や遊具などの整備内容につきましては、広場で遊ぶ子どもを見守る場が必要であること、介助者と一緒に遊具を使うことが多いなどの御意見を踏まえ、見守り用のパーゴラやベンチの追加整備や大人と子どもが一緒に使用できるブランコなどの導入を予定しているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 そうですね。見守りができるパーゴラとかベンチの設置はすばらしいなと思います。高津区の橘公園では、平成9年、全国に先駆けて車椅子で利用できる遊具が設置された経緯があります。令和3年第2回定例会において、私はこれまでの遊具の利用状況について伺いましたが、把握していないということでありました。実態について調査していただきたいということを要望しておきましたけれども、その後、把握はできたでしょうか、お伺いいたします。
◆建設緑政局長(福田賢一)
 橘公園についての御質問でございますが、公園は地域の皆様の憩いと安らぎの場として様々な方に利用されており、安全で快適な空間となるよう、利用者が使いやすい施設整備に取り組んでいるところでございます。当公園の遊具の利用につきましては、職員によるパトロール時などにより、多くの方に御利用いただいていることを確認しているところではございますが、車椅子での利用状況については把握していない状況でございます。今回、富士見公園と等々力緑地においてインクルーシブ遊具を整備することとしておりますので、今後の公園づくりの参考とするため、整備後の利用状況を確認してまいります。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。共生社会の実現を目指す誰一人残すことがないまちづくり、障害のある方が一日も早く公園デビューができるように、しっかりと今後も取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。