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■川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例について
◎松原成文
  続きまして、川崎市廃棄物の処理及び再生利用等に関する条例についてお伺いいたします。まず初めに、路上生活者に対する年越し対策について、飲食、医療体制、生活相談など、どのような取組をされるのかお伺いいたします。
◆健康福祉局長(宮脇護)
 越年対策事業についての御質問でございますが、市内で起居する路上生活者は平成21年以降、減少傾向となっておりますが、ネットカフェなど不安定な住居環境にある方からの住まいに関する相談件数は増加傾向にあります。本事業は、年末年始において休業等により収入が得られない、路上生活者や一定の住居を持たない方を対象に宿所、食事、生活相談等のサービスを提供するとともに、事業の利用を機会に適切な自立支援施策につなげることを目的としておりまして、事業実施に当たりましては、近隣の医療機関と連携し、緊急時の対応を含め、医療機関へ受診できる体制を確保しているところでございます。今後につきましても、引き続き、路上生活や不安定な居住環境からの脱却を目指し、自立に向けた支援を実施してまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。  本年4月1日に集積所等からの家庭系の廃棄物の持ち去りを禁止する条例が施行されましたけれども、施行前と施行後を比較した結果の概要及び条例施行後、条例の効果は確認できたのか、並びに課題等があれば見解をお伺いいたします。
◆環境局長(三田村有也)
 条例施行後の状況等についての御質問でございますが、初めに、条例施行前後のパトロールの状況につきましては、条例施行前の令和3年度はパトロールを4回実施し、合計5回の持ち去りが確認されたところでございますが、施行後は現時点で46回実施し、合計55回の持ち去り行為が確認され、条例に基づく指導を実施したところでございます。次に、効果についてでございますが、粗大ごみの持ち去りにつきましては、条例施行前の令和3年度の持ち去り件数は月平均約160件に対して、今年度は約80件となる見込みであり、条例に基づく啓発や指導、パトロールの実施により、一定程度抑止効果が得られていると考えております。次に、課題についてでございますが、空き缶の持ち去りにつきましては、特に川崎区、幸区、中原区ではパトロール中に多くの行為者が確認されていることや、一部の地域では複数名による組織的な違反行為の可能性があることから、今後もパトロール等を強化し、指導を徹底していく中で、悪質性が確認される場合には禁止命令書の交付や罰則の適用も視野に入れた対応を行っていく必要があると考えております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。他都市では、日曜日、年末年始を除く毎日、早朝パトロールを実施しているというところもありますし、あるいはまた、週に数回パトロールをしているというところもございます。10月上旬から11月下旬にかけて早朝パトロールが実施され、20件の指導が行われたとのことでありますけれども、持ち去りの目的、売却先等の確認はされたのか伺います。
◆環境局長(三田村有也)
 持ち去りの理由、売却先等の確認についての御質問でございますが、パトロールを実施し、持ち去り行為を発見した場合、条例に基づく指導を行うほか、行為者へのヒアリングにおいて、持ち去り行為の理由や持込み先などの確認を行っているところでございます。持ち去りを行う主な理由といたしましては、生活費確保のためが多く、また、法人等の利益を害するおそれがあるため企業名は申し上げられませんが、市内にある複数の金属買取り業者に持ち込まれていることが確認されたところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。持ち去りをさせない取組については理解をいたします。その上で、持ち去られた資源物を売却できない環境づくり及び買取り業者との連携についてはどのようにお考えなのか伺います。  
◆環境局長(三田村有也)
 買取り業者との連携等についての御質問でございますが、売却できない環境づくりに向けましては、条例に基づき、市民等からの情報などを踏まえた効果的な啓発物の設置やパトロールの実施、持ち去り行為者への指導を行うことにより、持ち去り行為の実態を把握するなど、引き続き持ち去りを生じさせない取組を進めてまいります。また、買取り業者との連携につきましては、条例で禁止している自治体におきましても、買取り業者に持ち込まれたものが持ち去り行為によるものか否かの判別が難しく、実効性の面で課題があると伺っておりますが、条例施行後のパトロールや指導等で得られた情報や課題を検証しながら、持ち去りを行いにくい環境づくりに向け、さらなる検討を進めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。意見要望でありますけれども、買取り業者との連携は、実効性の面から課題があり難しいということでございます。であるならば、地元警察署員の方との合同によるパトロールを要望いたします。また、市民が川崎市に提供した資源物であるという明確な意思を示す意思表示ポスターやシールの提示、添付の取組の実施を要望いたします。私が考えたんですけれども、ディスプレー、お願いします。 これをできれば集積所に貼り出していただければ、ある程度また効果も出てくるのか。あるいはまた、資源物を入れてある袋等々に、それなりの、これを小さくしたシール等々を貼ることも必要になってくると思いますので、その辺もまたよく御検討をいただきたいと思います。ディスプレー、結構です。