■市立学校の学校医について |
◎松原成文
自民党が続きますことをお許しいただきたいと思います。一問一答、通告どおりにお願いいたします。
市立学校の学校医についてであります。学校医は、地方公務員法の規定によりますと非常勤の特別公務員として、専門的な職務に従事していただいております。学校保健安全法第23条によりますと、学校は学校医、学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとするということになっておりますけれども、ここでいう学校医とはどのような診療科目を指しているのか、教育次長にお伺いいたします。
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◆教育次長(池之上健一)
学校医についての御質問でございますが、学校保健安全法第23条の学校医につきましては、診療科目は特に指定されておらず、医師のうちから任命することとされております。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございます。昨日、文部科学省の健康教育・食育課に尋ねましたら、もっと詳しく、健康診断、健康相談、疾病予防措置の役割を果たす医師ということも言われました。付け加えさせていただきます。本市における学校医の配置については、配置及び報酬に関する要綱の規定に基づいて配置をされておりますけれども、規定どおりに充足配置されているのかお伺いいたします。
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◆教育次長(池之上健一)
学校医についての御質問でございますが、学校医の配置につきましては、川崎市立学校学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の配置及び報酬に関する要綱に基づき、内科、眼科、耳鼻咽喉科の医師を各学校に各科1名、また、精神科の医師を小中高等学校を対象に全市で2名、中央支援学校、田島支援学校に各1名配置しており、体制としておおむね充足しているものと認識しております。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございました。今、答弁で、体制としてはおおむね充足しているということでありますけれども、おおむねという言葉をつけたのには何か理由はありますか。
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◆教育次長(池之上健一)
おおむねの認識でございますが、要綱に基づいて配置しておりますので、おおむね配置は充足しているものと考えております。以上でございます。
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◎松原成文
おおむねというと、100%ではないということであろうかと思いますけれども、現在、本市の学校医については、皮膚科、産婦人科、整形外科は配置をされておりません。その理由として、現在の体制においておおむね充足しているということでありますが、配置の必要性についての見解をお伺いいたします。
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◆教育次長(池之上健一)
学校医についての御質問でございますが、学校医は児童生徒の健康診断、健康相談、保健指導等を職務としており、皮膚科や整形外科等への受診が必要な疾患が疑われる場合につきましては、内科の学校医の助言の下に、必要に応じて専門の医療機関を受診するよう指導しているところでございます。また、産婦人科につきましては、川崎市医師会から推薦いただいた産婦人科医2名に性に関わる相談医として電話相談業務をお願いし、児童生徒の性に関わる医学的、心理的な支援が必要とされる場合に、児童生徒本人、保護者や教職員等が相談できる体制を整えているところでございます。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございます。学校健診において疾病や治療の多様化が進んでおります。例えば、スポーツのやり過ぎによる運動障害、成長期のスポーツ障害、これらは整形外科に関わります。また、部位により視認しやすい皮膚疾患は、いじめに発展する可能性があります。これは皮膚科に関わります。思春期の子どもが大人に成長する第二次性徴期の悩み事は、関心のレベルによって対応が必要です。これは産婦人科に関わります。人の目を気にせずに産婦人科に行ける子どもが少ないようであります。悩みを相談するハードルを下げて、まずは学校を気軽に相談できる場所にすることが必要ではないでしょうか。見解を伺います。また、東京都教育委員会では、10月1日から産婦人科の学校医としての配置が始まりました。配置に至った理由と配置状況が分かりましたらお聞かせを願いたいと思います。また、皮膚科、産婦人科、整形外科等の本市での配置についての考えを伺います。
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◆教育次長(池之上健一)
学校医についての御質問でございますが、各学校において、全ての児童生徒が安心して相談できる体制を整え、特に健康相談の中核を担う保健室を誰もが安心して健康に関する話ができる場所とすることは重要と考えており、児童生徒との対話等から健康状況や課題を把握し、心身の課題に丁寧に対応するよう、各学校に周知しているところでございます。東京都教育委員会では、本年10月から、都立高等学校、特別支援学校等の10校において、生徒が抱える思春期特有の様々な悩みに対して、産婦人科の学校医が個別相談を行う事業を実施していると伺っております。本市における皮膚科、整形外科、産婦人科等の学校医の配置につきましては、他都市での取組を参考としながら、今後、川崎市医師会の意見を伺ってまいりたいと考えております。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございました。医師会とよく相談をしていただきたいと思います。
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