■インクルーシブ教育・インクルーシブ遊具について |
◎松原成文
インクルーシブ、最近よく出てくる言葉でありますけれども、インクルーシブ公園、あるいはまたインクルーシブ教育についてお伺いをしたいと思います。公園や施設は、あればいいというものではなくて、新しい価値を生む公園づくり、これの理念がこれから重要であろうかと思っております。違いを乗り越えて遊ぶということは、子どもにとって大きな成長の場になりますし、保護者の方にとりましても理解が深まるきっかけとなるのではないのかとも思っております。そこでお伺いしますけれども、令和3年の予算審査特別委員会において、車椅子でも利用できる遊具を設置するなどの取組を行ってきたところでございますと建設緑政局長に御答弁をいただいておりますけれども、あのときの答弁にそごはないのかお伺いいたします。
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◆建設緑政局長(磯田博和)
車椅子でも利用できる遊具についての御質問でございますが、本市の取組として、橘公園において、平成9年度に大型複合遊具を設置しており、遊具の一部が車椅子でも利用できる施設となっております。公園につきましては、年齢、性別、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるレクリエーションの場として、さらに一歩進んだインクルーシブの考え方を取り入れていくことは、これからの公園に重要な視点であると認識しており、今後、大規模公園の再編整備等の機会を捉えて整備について検討してまいります。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございました。ディスプレーをお願いいたします。これは先ほど言いました高津区橘公園の、平成9年度だから24〜25年前に、もう全国に先駆けて導入をしたという施設であります。確かに車椅子で上っていけるような遊具でありますけれども、これは3メートルぐらい先もあるんだが、行って帰ってくるだけなんですよね。それが確かに車椅子でも利用できる遊具ということで理解はいたしますけれども、この設置をされた目的及び利用可能であることの広報、周知、車椅子利用者の遊具の利用実態、どのようになっているのか、それぞれお伺いいたします。
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◆建設緑政局長(磯田博和)
遊具についての御質問でございますが、橘公園におきましては、老朽化した遊具の更新に当たり複合遊具の導入を検討していた際に、車椅子でも利用が可能な製品が開発されていたことから、平成9年度に設置をいたしました。なお、車椅子での利用が可能であることの周知や当該遊具の利用実態の把握については行っておりません。以上でございます。
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◎松原成文
平成9年度に設置して24年間、周知、実態把握はしていないということで、これはしっかりやってもらわないと、今後こういう施設をつくるためにどういう方向でいくかなということが難しいと思うのでありますけれども、障害者の方たちを何とか公園デビューさせてあげてくださいよ。藤沢市では、共生社会の実現を目指す誰一人取り残さないまち(インクルーシブ藤沢)を目指しておりまして、今回そのテーマの一環として、秋葉台公園というのがあるんですけれども、ここの遊具を改修する時期に、誰もが遊べて誰もが楽しめる広場、この整備が完了しました。ディスプレーをお願いいたします。これは藤沢市の秋葉台公園の見取図でありますけれども、これは左右に揺れるという、障害者も健常者も遊べる遊具、車椅子からお尻を乗っけてそのまま入れるというような施設であります。これが、本市にもありましたけれども、大型遊具、大分本市のものと違うようにも見受けられます。これは車椅子でずうっと上まで上っていけるやつです。遊ぶところがたくさんあるんですよね。これはブランコということで、奥にあるのが普通のブランコですけれども、これは障害を持った方が安全・安心のために使える遊具ということでございます。ディスプレー、ありがとうございました。等々力緑地再編整備実施計画改定骨子案でも今後の方向性が示されておりまして、いつでも誰でも楽しめる等々力緑地、誰もが心地よく過ごせる等々力緑地のイメージ施設の一つとしてインクルーシブ遊具が示されておりますけれども、再編整備の機会を捉えてインクルーシブ遊具の整備を進めるということで理解をしてよろしいのでしょうか、お伺いいたします。
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◆建設緑政局長(磯田博和)
インクルーシブ遊具の整備についての御質問でございますが、これまで学識者等から構成される等々力緑地再編整備計画推進委員会において、実施計画改定骨子案の検討を進めてきており、新たに考慮すべき整備の方向性等を踏まえ、等々力緑地の目指すべき将来像、誰もが心地よく過ごせる等々力緑地の中で施設イメージとしてインクルーシブ遊具を例示しているものでございます。今後、等々力緑地再編整備に当たりましては、他都市の事例を参考に、インクルーシブ遊具の整備に向けた検討を進めてまいります。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございます。整備に向けた検討を今後進めていくということでございますので、ぜひとも取組をお願いしたいと思います。また、午前中に公園のトイレの改築、改修についても質問がありましたけれども、トイレも障害者が本当にたやすく使えるようなこういった施設を、幾つかあるんだけれども、まだまだちょっと整備状況が足らないかなと思いますので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。
それと、教育次長にお伺いいたしますけれども、市立の小学校及び特別支援学校に整備されている遊具について、障害を抱えた児童の利用、活用についての状況及び障害のある児童が利用できる学校遊具の設置状況、この必要性についてお伺いいたします。
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◆教育次長(石井宏之)
学校の遊具についての御質問でございますが、小学校では、休み時間等に多くの児童が遊具を利用しているところでございまして、障害のある児童も通常の学級の児童と一緒に利用しており、また、障害の程度によっては教職員の見守りや介助の下、利用しております。現在、障害のある児童に配慮した遊具につきましては、校庭に設置している学校はございませんが、特別支援学級と通常の学級との交流及び共同学習や学校行事において、自然な形で様々な触れ合いや遊びを工夫し、相互の理解を深めているものと考えております。また、特別支援学校にはプレイルーム等に障害のある児童が利用しやすいハンモック型のブランコなどを設置しております。近年では多様な遊具が開発されていることもございますので、その動向は注視してまいりたいと考えております。以上でございます。
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◎松原成文
教育次長、ありがとうございました。
教育長にお伺いいたしますけれども、医療的ケア児支援法が成立したわけでありますけれども、医療的ケア児が小中学校で学びやすくなる環境について、これまでの成果、そして今後に向けた教育長の決意をお伺いいたします。
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◆教育長(小田嶋満)
医療的ケアについての御質問でございますが、これまでの成果といたしましては、保護者、看護師、主治医、学校が相談や確認を行う校内委員会を定期的に設けることで、看護師の配置によって保護者の付添いを要さず児童生徒が学校生活を過ごせるようになっていること、また、児童生徒の中には、看護師の指導により自分で医療的ケアを実施できるようになったケースがあることなどが挙げられます。今後も、保護者の思いを大切にしながら、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、安全な医療的ケアの体制整備に取り組んでまいります。以上でございます。
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◎松原成文
ありがとうございました。法律ができたわけでありますけれども、これによりますと、学校や保育所の設置者は、医療的ケア児、その家族の生活を支える、この新しくできた法律にのっとって、ケアを必要としない子どもとともに教育を受けられるよう、最大限の配慮をするようにしなさいということになっておりますし、学校、保育所の設置者には適切な支援を行う責務が明記をされてございますので、どうぞその辺も踏まえていただいて、今後しっかりと取組を進めていただきたいと要望させていただいて、質問を終わります。ありがとうございました。
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