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■児童生徒の視力保護の対策について
◎松原成文
  児童生徒の視力についてお伺いをしたいと思います。小中学生1人1台のデジタル端末を配備するGIGAスクール構想が完了しまして、学校においては端末を授業で活用する場面が増えております。今後はデジタル教科書の導入も見込まれておるわけでありますけれども、こういったものが促進する中で視力への影響が懸念をされるわけでございます。文部科学省によりますと、裸眼視力が1.0未満だった小学生は34.57%、中学生は57.47%、これはいずれも過去最高であるというような調査結果が出ております。多くが近視という実態があるわけでありますけれども、本市のこの状況について御説明をいただきたいと思います。
◆教育次長(石井宏之)
 児童生徒の視力についての御質問でございますが、川崎市学校保健統計調査における裸眼視力が1.0未満の児童生徒の割合は、小学校では、平成27年度は約24.1%、令和元年度は約30.1%、中学校では、平成27年度は約42.9%、令和元年度は約48.4%でございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。今御報告いただいたとおり、平成27年度から令和元年度の調査ということで、小学校も6ポイント、中学校も大体6ポイントずつ、1.0未満の児童生徒の割合が増えているという報告でございました。小中学校では、パソコンあるいはタブレットを活用した授業が本格化している中、本当に視力への影響が懸念されるわけでありますけれども、GIGAスクール構想による1人1台の端末環境整備によるICT活用の視力への影響の配慮をした授業、これはどのように取り組まれているのかお伺いをいたします。
◆教育次長(石井宏之)
 視力への配慮についての御質問でございますが、かわさきGIGAスクール構想教職員向けハンドブックや保護者向けリーフレットにGIGA端末を使用する際の教室や画面の明るさ、適切な姿勢、時々目を休ませる、就寝前に利用しないなどの注意点を示しており、児童生徒の健康面に配慮しながらGIGA端末の活用を進めるよう周知しているところでございます。また、児童生徒がGIGA端末を使うときの約束として、きれいな手で姿勢よく使います、よいことに使います、うちに帰る前に充電保管庫に戻します、安全に使います、指示に従って使います、大切に使いますの頭文字を取り、「きょうあした」をキーワードに、視力への配慮を含め、指導しているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。頭文字を取って、「きょうあした」ということで、これは教育委員会のほうで考えられたということでありまして、「きょうあした」の「き」は、きれいな手ということ、「よ」は、よいことに使いましょう、「う」は、うちに帰る前に充電保管庫に入れる、「あ」が、安全に使う、「し」が、指示に従う、「た」は、大切に使うということでありまして、本当にこの「きょうあした」というのはキーワードとしていいなと思うんですが、これが児童生徒あるいはまた先生方に浸透しているかどうかについてはちょっと心配なところもありますので、しっかりと児童生徒、先生方にはこのキーワードを御認識いただいて、授業に取り組んでいただきたいと思います。  そして、乳幼児の時期は視覚発達に重要な時期であろうかと思います。川崎市では、就学時健診とか3歳児健診等をやっておるわけでありますけれども、就学時における専門医による健診の必要性について教育次長に見解を伺いますと同時に、こども未来局長には、3歳児健診時の眼科の健診について見解を、それぞれお伺いをしたいと思います。
◆教育次長(石井宏之)
 眼科健診についての御質問でございますが、就学時健康診断につきましては、学校医や学校関係者等で構成する就学時健康診断検討会議において協議、確認した内容に基づき、毎年実施しているところでございます。目の疾病及び異常につきましては、保健調査票等による確認や視力検査を行うとともに、学校医の助言などにより必要に応じて専門の医療機関への受診や治療を行うよう指導することとしておりますので、現在の実施方法で保健上必要な指導助言が行えているものと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 手数料については3万3,320円、そのうち人件費が3万2,854円ということでありますけれども、これは他都市、政令市と比較すると非常に割高であろうかと思います。この手数料3万3,320円、見解及び今後見直しの可能性についてお伺いいたします。
◆こども未来局長(阿部浩二)
 3歳児健康診査についての御質問でございますが、子どもの目の機能は、生まれてから徐々に発達し、おおよそ6歳までに完成することから、その前に異常を早期発見し、治療を行うことが重要であると考えているところでございます。本市の3歳児健康診査は、健診前に各家庭で調査票を用いて行う視力の確認と、健診当日の問診及び医師の診察により実施しており、その結果、詳しい検査が必要と判断された場合には二次検査を実施しているところでございます。今後につきましても、子どもの視力異常の早期発見及び早期治療につながるよう、効果的、効率的な健診の実施手法について検討してまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 それぞれありがとうございました。教育次長は、現在の実施方法で健康上必要な指導助言が行われておるということでございました。また、こども未来局長は、子どもの目の機能は6歳までに完成する、その前に異常を早期発見、早期治療を行うことが重要であるということでございました。20政令市をちょっと確認しましたら、本市と同じように就学時健診で内科と歯科、この2科目だけというのが9政令市ございました。それに、内科、歯科、1つ眼科が加えられているのが2市ございました。そのほかに、内科、歯科、眼科に耳鼻科、これを診断するというのが9市ございました。いずれにしても、眼科がないのは9市ということでありますけれども、ほかの政令市を見ると、眼科も耳鼻科もそれぞれ就学時健診に実施をしているという状況もありますので、私は、やはり早期発見、早期治療という意味から、少なくともまず眼科、それから耳鼻科を就学前健診に加えていただければと思います。これは時間と、あるいはまたそれなりの費用もかかってくるということも理解をしてございますので、他都市の実施状況をしっかり調査していただいて、確認をしていただいて、早急に本市でも取り入れていただくように要望をさせていただきます。ありがとうございました。