議会リポートに戻る
■8款6項1目緑化推進費について
◎松原成文
  これは12月議会でも質問した等々力緑地の桜の接ぎ木についてでありますけれども、これは平成25年、陸上競技場のメインスタンドの工事に伴って、中央園路の桜129本のうち38本を伐採してしまったと。それをもったいないので接ぎ木でどうにか残せないかということで、43本接ぎ木をしていただいたのですが、残念ながら、平成30年4月、建設緑政局が現地確認したら、接ぎ木に芽吹きがなかったということで、翌年の平成31年3月に、いろいろと対応していただいたのでありますけれども、残念ながら枯死してしまった――枯れてしまったという状況でございました。そこでお聞きしたいのでありますけれども、この接ぎ木43本、管理をしっかりしていただいたが結果的には枯死――枯れてしまったのですが、枯れてしまった原因はどのように捉えておられるのか、枯れたことを踏まえて今後どのように対応されるのか、お伺いをいたします。
◆磯田博和 建設緑政局長
 接ぎ木についての御質問でございますが、下水処理施設上部に移植した接ぎ木につきましては、草刈りや雑草対策として防草シートを敷設するとともに育成状況を確認してきたところでございます。しかしながら、移植した土地については土質や自然環境が合わなかったことから根が活着せず枯れてしまったと考えているところでございます。日本庭園跡地に移植した接ぎ木の維持管理につきましては、職員による公園パトロールに合わせて育成状況を確認し、良好でない場合に樹木医の意見を伺うなど適正な管理に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。ディスプレーをお願いいたします。これは今お話がありました日本庭園でありますけれども、等々力の釣り公園の横にございますが、そこに今お話ししたように接ぎ木が2本ございまして、これは元気にといいますか、ちょっと危ないんですけれども、育っているということでございます。これはもうしっかりと育成してもらわなきゃいけないんですけれども、それより43本あったところに、令和元年の台風で土砂を埋めてしまって見えないようになってしまったということなんですけれども、土砂を埋めた経緯について改めてお伺いしたいと思います。
◆磯田博和 建設緑政局長
 接ぎ木についての御質問でございますが、接ぎ木の移植地を土砂の仮置場として使用した経緯につきましては、中原区役所道路公園センターにおいて台風により道路上などに大量に堆積した土砂を早急に撤去する必要があり、日常的に使用する仮置場では保管し切れなくなったことから、当該地を使用したものでございます。選定に当たりましては、土砂が大量の水分を含んでおり長距離の運搬が困難であったことから、現場に近く近隣住民に迷惑を及ぼさないなどの条件を踏まえて、当該地といたしました。当該地に移植した接ぎ木につきましては、平成31年3月の時点で枯れていることを確認しており、仮置場としての使用が可能と判断したものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。そういうことで、結局、中原区役所の道路公園センターと建設緑政局、役割分担が明確でなかった。そしてまた、枯死の確認後、速やかに議会に報告しなかったということで、問題点として認識をされているように報告書には出ておりますけれども、桜の名所として復活したい等々力緑地公園でありますけれども、今後、再編整備の中で桜の木をどのように植樹、再編していくのか、お伺いいたします。
◆磯田博和 建設緑政局長
 等々力緑地の桜についての御質問でございますが、中央園路の桜につきましては、地元からの御要望を踏まえ、接ぎ木による保全を試みましたが、結果として接ぎ木した桜を残すことができなかったことを残念に思っております。今後、等々力緑地の桜については、地域に愛され、本市を代表する桜の名所であることから、再編整備実施計画の改定に向けた検討の中で今回の接ぎ木による取組を踏まえ、桜を生かした植栽計画となるよう検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。これから桜の季節で、既に桜がちらほらと咲いている光景も見られますし、本当に川崎市内の桜の名所となるように再興していただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。