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■5款2項1目福祉事業費について
◎松原成文
  私、一問一答で5款2項1目福祉事業費、8款6項1目緑化推進費、2款3項1目危機管理対策費、13款7項1目学校保健費について、それぞれお聞きをいたします。  まず、ホームレス――野宿生活者、路上生活者ということでお聞きをしたいのでありますけれども、最近、多摩川のホームレスのテントは空きテントが非常に多くなってきたということで、川崎市の自立支援が非常に活動して、注視をされていると思っておりますし、他都市に比べてこういった施策は非常に手厚いのかなと、そんな思いもしております。これは川崎市の生活保護・自立支援室の取組の一つの成果かなと、そのようにも思っているところであります。他方、ディスプレーをお願いいたします。これはとある駅の状況なんですけれども、こういった状況が見られるわけであります。駅をはじめ、駅付近のホームレスの方、こういう生活をしている方が幾つかの箇所で見られるのでありますけれども、こういった方々は日々どういう生活をしておるのでしょうか。確認されていることがあればお知らせいただきたいと思います。
◆宮脇護 健康福祉局長
 ホームレスについての御質問でございますが、本市では、駅付近で昼夜生活されている方を数名確認しており、中には10年以上の長期にわたる方もいらっしゃいます。これらの方々は50代以上と見られる方が多く、市民等からの食料や衣類の支援により生活されている方もいらっしゃると伺っているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。女性の方が多くて10年以上もということもありましたけれども、こういうことで行政がそれぞれ支援策を実施しておりますが、支援の実施状況とそれに対してこの方たちがどういう反応を示されているのか、お聞きをしたいと思います。
◆宮脇護 健康福祉局長
 ホームレスについての御質問でございますが、ホームレスの方への対応につきましては、巡回相談員、健康福祉局及び関係部署の職員が定期的に訪問し、相談支援を実施する際に生活状況や健康状態を伺い、福祉事務所への相談や生活困窮者・ホームレス自立支援センターへの入所につながるよう促しているところでございます。また、巡回相談時には、必要に応じて、アルファ化米や栄養補助食品などの非常用食料を提供しているほか、降雪や台風接近時には避難の呼びかけを行っておりますが、施設入所等の自立支援施策を利用するには至っていない方もいるところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。いろいろお聞きすると、中には残念ながら亡くなられる方もこれまでおったと、救急で搬送された方もいたと聞いておりますけれども、こういった方たちを含めて自立に向けた今後の行政の取組、目標等々についてお聞かせください。
◆宮脇護 健康福祉局長)
 ホームレスについての御質問でございますが、路上等における生活が長期化、固定化している方につきましては、自立支援施策につながりにくい傾向がございますが、継続的に巡回相談が関わることにより、野宿生活からの脱却を決意し自立支援センターへの入所へ至った方もおります。また、路上等での生活を始めたばかりの方を早期に把握して自立支援施策を案内することにより支援を行っているところでございます。令和元年度におきましては、路上等から自立支援センターへ入所された方が延べ190名となっております。なお、令和2年度には、自立支援センターへの入所を機に10万円の特別定額給付金を受給し、自立に向けて活用された方もいらっしゃいました。ホームレスの方への支援につきましては、対象者との信頼関係の構築が重要と考えておりますので、今後も必要に応じて関係部署と連携し、粘り強く訪問支援することにより、対象者の状況に応じた自立支援施策につなげ、地域での生活に復帰できる取組を継続してまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 粘り強くということですので、積極的な支援を引き続きお願いしたいと思います。ありがとうございました。