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■等々力緑地再編整備事業について
◎松原成文
   等々力緑地の再編整備についてお伺いいたします。平成23年3月に等々力緑地再編整備の実施計画が策定をされました。ディスプレーをお願いします。これは御案内のとおり、小杉神社から正面を入っていったところ、右が陸上競技場です。先に行くと左が新しくできた硬式野球場ということで、本来ならば、この左右に桜並木がたくさんあったわけでございます。もうちょっと先のほうは今も残っていて、本来ならばこういった並木であったわけでありますけれども、この陸上競技場と野球場を通る園路について廃止すると平成23年3月のまちづくり委員会で発表されたと思うんですが、廃止の理由とその効果についてお伺いいたします。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 中央園路についての御質問でございますが、等々力緑地再編整備実施計画に基づき、日常誰もが安全・安心に利用できる緑地とするため、一般車両の通行を禁止し、陸上競技場と野球場の間にたまりの場、防災機能を備えたまとまりのある広場を整備することを目的としたものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 この中央園路廃止について、生活道路として長きにわたり利用してきた近隣町内会の皆さんには理解を得られたんでしょうか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 中央園路についての御質問でございますが、等々力球場の北側に代替となる園路を整備することをお示しすることで御理解をいただいたものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 等々力町内会では臨時総会を開いて、総会での決定事項を本市に提出して、確認書として町内会に回答を行ったということでありますけれども、本市が等々力町内会と交わした確認書、これは等々力町内会長と前阿部市長が交わした確認書でありますけれども、どんな内容でありましたか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 確認書についての御質問でございますが、中央園路については、道路法に基づく道路の廃止手続を進めることや、代替となる園路を野球場北側に整備することなどについて、平成24年10月24日付文書で等々力町内会会長宛て回答しております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。ディスプレーを進めます。これは409号線から入ってきたところでありますけれども、この先の信号を越えると、催物広場が左で右が硬式野球場、この先を行きますと、これがまさに硬式野球場の北側の道路ということでありまして、ずっと先のほうに釣り池公園があります。中央園路を廃止したら、この道路を造るというような確認書を当時の市長と町内会が交わしたわけでありますけれども、今、この北側の道路ではなくて、確認書と異なった新たな外周道路が提案されていると聞いていますが、ルート変更に至った経緯とその理由をお伺いいたします。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 外周園路についての御質問でございますが、等々力緑地の再編整備における民間活力の導入を検討する中で実施した民間事業者へのマーケットサウンディングや緑地の利用団体等への意見聴取を行ったところ、緑地を分断する園路は、公園利用者の通行に支障があることや、小さなお子様を安心して遊ばせる場所とならないなど、安全面で課題があるなどの意見をいただいております。また、外周園路を整備することで、Jリーグをはじめとする大規模イベント時でも通行止めの影響を受けず車両の通行が可能となるとともに、緊急車両による消防・救急活動の円滑化等につながるものと考えているところでございます。こうしたことから、将来の等々力緑地を見据え、最も効果的な緑地内の動線について検討を進め、釣り池の北側に外周園路を設ける案を地域の皆様にお示しし、今後の再編整備実施計画の改定に向け、御意見等を伺っているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。この硬式野球場の北側というのが、こちらのほうですね。こちらの左が等々力町内会、右が釣り池公園、ここから新しく道を造りますよということで、これを上がっていくと、この先、行き止まり、通り抜けできませんというところに来まして、右側が陸上競技場、スタジアムですね。それから、この新しいルートは、この樹木を全部伐採するんですよ。それで、右にあるのが西丸子小学校かな、ここが出口でありまして、ここに樹木があるんですが、この競技場と学校の間にある樹木を全部伐採しなければ新しい道路はできないという状況が今の状況であります。もう一度確認しますけれども、最初に交わした確認書、硬式野球場の北側、これはもうほごにされてしまったのか、破棄されてしまったのか、撤回されてしまったのか、解消されてしまったのか、どういう状態なんでしょうか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 確認書についての御質問でございますが、地域の皆様にお示しさせていただいた外周園路案につきましては、再編整備実施計画改定の検討段階のものであり、確認書自体を撤回したものではございません。以上でございます。
◎松原成文
 分かりました。それで、最初は硬式野球場の北が新しい園路ということでありまして、実はこれは、平成24年6月19日のまちづくり委員会で、代替道路として釣り池の車1台しか通れない道路だけれども、あそこをずっと東側へ行って、駐車場へ行って、学校の脇に出る、こういう代替道路も考えられるんじゃないのかという質問がありましたけれども、このとき局はどういう答弁をされましたか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 委員会での答弁内容についての御質問でございますが、まちづくり委員会において委員から御質問のあった代替案につきましては、道路の幅員が狭く、近隣の住民の方々の生活への影響が大きいこと、また、陸上競技場サイド・バックスタンドの改築を進める上で支障となる可能性があることから、難しいと考えている旨の答弁をしております。以上でございます。
◎松原成文
 分かりました。そういうことで、当時は駄目だったんだけれども、今はその案で進んでいこうということなんですけれども、代替道路について、樹木は全部伐採されてしまうということになるんでしょうか。その辺を明確にしていただけますか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 委員会での代替案についての御質問でございますが、今回の外周園路の整備に当たりましては、場合によって支障となる樹木については、樹木医による診断結果を踏まえた上で適切に対応してまいりたいと考えております。
◎松原成文
近隣町内会と協議調整が必要と思いますけれども、今後の取組についてお伺いいたします。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 今後の取組についての御質問でございますが、現在、再編整備実施計画の改定に向けた検討を進めており、今回の外周園路案を含め、地域の皆様や関係者の御意見をいただきながら、魅力あふれる持続可能な公園づくりに取り組む必要があると考えていることから、引き続き地域の皆様等への丁寧な説明に努めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。それと、以前、新しい硬式野球場を造るときに伐採した木ですとか桜を改めてリサイクルすると言われておったんですけれども、何かリサイクルして活用されている、そういった事案はあるんでしょうか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 中央園路の桜についての御質問でございますが、メインスタンド改築に伴い、工事区域内にあった桜については、樹木医による診断の結果、移植が難しいと判断されたことから38本を伐採いたしました。伐採した樹木につきましては、樹木を生き物として大切に扱うべきとの御意見や、接ぎ木により子孫の継承をすべきといった御意見を踏まえ、伐採する樹木の枝を採取し接ぎ木をしたものと、リサイクルとしてベンチなどに利用しようと考えておりましたが、そちらについては、先ほど御説明したとおり、生き物を大切に扱うべきといった御意見を踏まえ、リサイクルについては実施をしておりません。以上でございます。
◎松原成文
 委員会でリサイクルする方向も考えたんだけれども、いろいろな事情で今リサイクルしていないというようなことでございました。それと、これは今の中央園路なんですけれども、この両サイドに実は桜の木がたくさんありまして、それを伐採までしなくて、後世につなげなければいけないということで接ぎ木の手段を取ったと思うんでありますけれども、桜の接ぎ木の育成状況はどうなのか、お伺いをいたします。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 接ぎ木の育成状況についての御質問でございますが、接ぎ木につきましては、平成25年3月に茨城県の農場で育成を開始し、平成26年3月に日本庭園跡地に2本移植いたしました。そのほかの43本については、横浜市の農場に仮植えし、平成28年2月に第2サッカー場に隣接する下水処理施設上部区域に移植いたしました。その後、移植した土地の維持管理と樹木の育成を行ってまいりましたが、平成31年3月の時点で枯れていることを確認しております。以上でございます。
◎松原成文
 これが接ぎ木をして、最初は茨城県の霞ヶ浦のほうで育てていただいて、それを横浜市旭区の造園会社、造園業者にお願いをしてここまで育てていただいたということで、1.5メートルから3メートルぐらいに育成したということでありますけれども、これは育成して、その後どうなりましたか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 接ぎ木についての御質問でございますが、接ぎ木を移植した箇所におきましては、草刈りや雑草対策として防草シートを敷設するとともに、育成状況を確認してきたところでございます。しかしながら、移植した土地については、土質や自然環境が合わなかったことから、根が活着せず枯れてしまったと考えているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 確認したところ、去年の台風のときに、催物広場においては畳ですとか、あるいは白物家電、そういったものの一時置場ということでありまして、今、プレハブが建っておりますけれども、本来ならば、ここに実は接ぎ木、苗木が植わっておったんであります。ところが、枯れてしまったんだか何だか分からない、枯れてしまったということですけれども、去年、中原区は土砂がたくさん出て、実はここに全部運んだということでありまして、どのぐらい運んだかというと、分かりやすく言うと10トントラックで50台分をこのプレハブのところに仮置きにしたと。実はそこには桜の接ぎ木が43本植わっていた。だけれども、もう枯れてしまっておるので、そこに全部残土を搬入したということでありました。枯れてしまった状況については、しっかり管理をしておったんだけれども、どうしようもなく枯れてしまったということでありますけれども、建設緑政局長には質問を出していないんですが、例えば最初に接ぎ木をしていただいた茨城県の霞ヶ浦の専門業者、あるいはまた横浜の造園業者、こういった方たちにどうも育成状況が悪いんだけれどもどうだということで確認をされたことはあるんでしょうか。
◆建設緑政局長(磯田博和)
 接ぎ木の桜についての御質問でございますが、管理につきましては、日常的なものとして通常の公園と同様の管理を行っていたものでございまして、茨城県もしくは横浜市に対して問合せをしたことはございません。以上でございます。
◎松原成文
 市の職員の方も一生懸命やったんだけれども、枯れてきてしまってこれはちょっと先行き危ないなと思ったら、樹木医の方にも診てもらったという話を聞きましたけれども、やっぱり最初に接ぎ木をした専門の業者についてもう一度確認していただくのが必要だったのかなと思います。そのほかに移植した木もあるんですが、実は今こんな状況なんですよ。しっかりと確認して整理していますと言うんだけれども、こういう状況でありますから、もう一度しっかりと定期点検、春夏秋冬、4か月に1回やるのか分かりませんけれども、しっかりとして、こういった移植した樹木が成長できるように取組をしていただくことを要望して、質問を終わります。