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■消防防災ヘリコプター限定機長及び小型消防艇について
◎松原成文
   通告をいたしましたとおり、一問一答で5問、お願いいたします。  まず初めに、消防防災ヘリコプター限定機長及び小型消防艇についてでありますけれども、これにつきまして、ヘリコプターのほうにつきましては意見要望のみ、まずさせていただきたいと思います。防災ヘリコプター操縦士は、全国的に高齢化や引退等で人材難で大変深刻な状況であります。近年では、岐阜県や長野県、埼玉県、群馬県で乗員が死亡する事故が相次いでいることを受けまして、消防庁では緊急時に副操縦士が対応できるダブルパイロット制を2022年4月に義務化するということになりました。2025年3月までは訓練中の人が副操縦士の代わりに同乗することが容認されております。限定機長育成には地方交付税が充てられるようですので、新制度の導入に向けて、育成計画にのっとり、しっかりと進めることを要望させていただきます。また、今年度については、消防局ではパイロット――操縦士を2名採用する予定というふうにも聞いておりますし、限定資格を整備士1名に取得させるというようなことも聞いておりますので、一層の安全性が確保できるように努めていただくことを要望させていただきます。  次に質問いたします。ディスプレーをお願いいたします。これは第6川崎丸でございます。この第6川崎丸に代わりまして、今年度約3億9,900万円をかけて新型消防艇を建造するということでありますけれども、その建造する目的、また、新艇の概況と特徴についてそれぞれお聞きいたします。
◆消防局長(日迫善行)
 新型消防艇についての御質問でございますが、初めに、建造する目的についてでございますが、現在運用しております第6川崎丸は建造から27年が経過しており、老朽化が著しく、多額の維持管理費用が発生していることから、新型消防艇に更新するものでございます。次に、概況についてでございますが、船体の総トン数は19トン、全長は18.5メートル、全幅は4.2メートル、乗船定員につきましては、隊員6名を含む18名でございます。また、放水能力は毎分4,800リットルを放水することができる放水砲が2門、毎分3,000リットルを放水することができる放水砲が2門の計4門を装備し、最大毎分1万5,000リットル以上で、消防ポンプ車約8台分の放水が可能となり、放水最大射程は約60メートルとなります。次に、特徴についてでございますが、最大速力は28ノットと高速化するとともに、推進方式をプロペラ方式からウオータージェット方式にすることにより、浅瀬での航行も可能となり、また、瓦礫等が浮遊している場合においても災害対応が可能となります。今年3月に竣工いたしました大型消防艇「かわさき」と、それぞれの特性を生かすことにより、臨海部の防災体制の向上が図られるものでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。先週日曜日でありますけれども、東京消防庁の臨港消防署を訪問させていただきました。これがウオータージェットのはるみという船であります。これが一応前の船でありまして、こちらがプロペラです。こちらがウオータージェットということです。乗せていただきまして、物すごいスピードで、ハイスピードになるまでは短時間でありました。1周させていただきまして、その機動力のすばらしさに驚いたということでございます。ぜひともこのウオータージェット、しっかりとした活躍ができるように訓練のほうもお願いをしたいと思います。それと、最近は、東京消防庁に行ったときにいろいろお話ししたんですけれども、ハイテクの機械が消防機材の中にたくさん取り込まれているということでありますけれども、例えば消防装備に無人走行放水車、救出ロボット等々を川崎市消防局で導入するということについての考えもお聞きをいたします。
◆消防局長(日迫善行)
 無人走行放水車等についての御質問でございますが、近隣都市及び本市の導入状況についてでございますが、東京消防庁に無人走行放水車、障害物除去車、救出ロボット及び水中検索装置、横浜市消防局、千葉市消防局には水中探査装置、さらに市原市消防局には、総務省消防庁の研究開発のため、放水車、ホース延長車等で構成する消防ロボットシステムが実証配備されており、本市につきましては、水中探査装置2台を保有しております。これまでの取組についてでございますが、甚大化する自然災害、複雑多様化する都市型災害などに迅速かつ的確に対応するため、レスキューロボットの研究開発への協力や、特別高度救助隊創設時に水中探査装置を含む高度救助資機材の導入、さらにはドローンの配備など、警防体制の強化を図ってまいりました。今後につきましても、総務省消防庁で行っております実証実験や民間による研究開発の状況、情報通信技術の活用等についてさらなる調査研究を行い、警防体制の充実強化に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。最後に、警防体制の充実に努めていくということでございますので、今後ともしっかりとお願いをしたいと思います。ありがとうございました。ディスプレー、ありがとうございます。