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■児童生徒の卒業式の服装について
◎松原成文
   児童生徒の卒業式の服装についてお伺いいたします。卒業式は教育課程全てを修了したことを認定し、そのお祝いをする式典であります。学習指導要領で定められた学校行事でもあり、児童生徒、学校職員、保護者、地域にとって大変意義深いことだと思いますが、そういう人たちにとっての意義についてまずお聞きしたいと思います。あわせて、卒業式における学校職員が着用する服装についてはどのようになっているのか伺います。あわせまして、本市小学校の卒業式における児童の服装の傾向及び発生している課題、問題点があればお聞かせください。
◆教育次長(石井宏之)
 卒業式についての御質問でございますが、卒業式は校長が卒業証書を授与する儀式的行事であり、教育課程の中に位置づけられております。意義といたしましては、児童生徒におきましては、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機づけとなるもの、参列者におきましては、子どもたちの門出を祝い、喜びをともにするものと捉えております。また、学校職員は、儀式的行事にふさわしい服装を身につけ式に臨んでいるものと認識しております。児童の卒業式の服装につきましては、各学校の状況により異なるものと考えておりますが、羽織やはかまなどで式に臨む児童が多く見られる学校もあるところでございます。各学校では、児童が着なれていない服装のため動きにくく、練習を積み重ねてきた卒業式での所作、合唱などの成果が十分発揮できない場合があることのほか、体調が悪くなったり、つまずいたりする危険があることなど、安全面や健康面について課題意識を持っていると伺っております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。卒業式の服装について保護者からの問い合わせ等はあるのか、学校側の考え、指導について伺います。また、本市の小学校卒業式の趣旨と問題点の改善策があればお伺いいたします。
◆教育次長(石井宏之)
 卒業式の服装についての御質問でございますが、小学校の中には卒業式の服装について保護者からの問い合わせを受けているところもあると伺っております。各小学校では、希望や意欲を持ってこれからの生活に臨もうとする態度を養うなどの式典の趣旨を踏まえ、年度当初や卒業に向けた保護者会などを通じて、児童の服装について安全面と健康面を含めて御説明をし、御理解をいただくよう努めているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。教育委員会として、卒業式におけるふさわしい服装についての見解、また保護者への要望等があればお伺いいたします。
◆教育次長(石井宏之)
 卒業式の服装についての御質問でございますが、教育委員会といたしましては、卒業式の意義を踏まえ、児童の安全面や健康面にも配慮しながら、ふさわしい服装で式に臨むことが大切であると考えておりますので、校長会などを通じて、その旨を各学校に周知してまいります。保護者におかれましては、趣旨を御理解の上、子どもたちの門出を一緒に祝っていただきたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。卒業式でこういった服装について悲しい思いをするような児童がいるということはないと思いますが、そういうことがある場合は教育委員会の配慮が十分必要だと思いますので、その辺もしっかりとお願いしたいと思います。また、神戸市の教育委員会は5年生、6年生の保護者に対して、体調面、安全面、運用面の3点について支障がないようにと文書で保護者にお願いしているということです。こういったことも参考にしていただければと申し添えておきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。