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■修学旅行と環境問題について
◎松原成文
   修学旅行と環境問題についてお伺いいたします。京都市の環境政策局では、観光関連のごみの減量につなげるために、環境に優しい京都エコ修学旅行というものを実施してございます。平成30年度は全国から231校参加したということを聞いてございます。この取り組みは、歯ブラシの持参、宿泊施設の使い捨て歯ブラシは使わないということが1点。もう一つは、京都市オリジナルエコバッグで買い物をしていただきたいということ。3つ目が、食事の食べ切り、食べ残しゼロ。この3項目を宣言して、京都の修学旅行に来てくださいということでございます。平成29年度の京都市の調査によりますと、夕食を始める前に食べ残しをなるべく減らそうという号令をかけて食事をした場合は、しない場合に比べて食べ残しの量が約5分の1に減ったという実績も報告されてございます。本市の修学旅行の日程も考慮しなければいけないと思いますが、京都市のこのような取り組みの参加についてこれまで検討された経過があるのか、また、参加する意義は十分あると思いますが、教育長の見解を伺います。
◆教育長(小田嶋満)
 京都エコ修学旅行についての御質問でございますが、京都エコ修学旅行につきましては、本年4月の神奈川県公立中学校長会幹事会において、実践参加校に係る募集案内が出席者に配付されたところでございますが、本市の市立中学校におきましては、毎年5月から修学旅行が始まりますので、今年度は十分な周知、調整が困難な状況でございました。環境学習の観点から、意義ある取り組みであると考えておりまして、現在、川崎市立中学校長会において、来年度の取り組み参加に向けた検討が進められているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。ぜひともこれに参加していただきたいと思います。それともう一つ、この3つの運動のほかに、さらにプラスして「エコ・アクション+1」という事業も実施されてございます。例として、平成30年度は全国で小学校25校、中学校35校、高等学校が4校、64校の応募があったということでございまして、児童生徒の自主的なかかわりの実践が行われたということでございます。例えば、栃木県鹿沼市の中学校では、清掃用のマイ雑巾を持参して宿泊先の清掃の実施、また、ペットボトルのキャップの持ち帰り、消灯時間の前倒しによる節電、また、愛知県のある小学校では、過去のプラスチックに関する環境教育を生かしたマイ箸、マイスプーンを持参して環境問題に取り組んでいるということで、これは優秀賞を受けたということでございますけれども、川崎市独自の環境の取り組み、修学旅行について何かお考えがあればお聞きをしたいと思います。
◆教育長(小田嶋満)
 「エコ・アクション+1」についての御質問でございますが、修学旅行において、日ごろから各学校で取り組んでいる環境学習を生かした学校独自のエコな取り組みを実践することは、より有意義であると考えております。各学校におきましては、身近な生態環境の学習や環境保全活動など、地域や各学校の特色を生かした取り組みを実施してきたところでございますので、このような取り組みも含め、さまざまな機会や活動を通して学校における環境教育の推進に努めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。修学旅行は中学生だけではなくて、小学生も日光等に行かれておりますし、また、社会見学や遠足等々も実施されているわけでありますので、そういった場面においても積極的に環境問題に関心を持っていただける、こういったこともつけ加えていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。