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■運輸安全マネジメントについて
◎松原成文
   まず、運輸安全マネジメントについて質問したいと思いますが、その前に、公営バスとしての役割を担っていただいて、厳しい経営状況の中でありますけれども、管理委託の拡大や、いろいろな取り組みをされておりまして、また新設のバス路線、お客様サービス向上等々もしっかりやられているということで、御努力には敬意を表したいと思います。お客様サービスの向上に取り組んでいるということでありますけれども、成果を出さなければいけないと思うのでありますが、例えば今、SNSとか、インターネット等々で、川崎市の市営バスはどんな状況なんだと、何が売りなんだということでいろいろな方が川崎市の市営バス等々についていろいろ見ていらっしゃると思います。その中で、例えばインターネット等々について見てみると、ちょっとこれは古過ぎるんじゃないのとか、これは今、数字的に少し変わっているんじゃないかなということも見受けられるのでありますけれども、その辺について現状はどうなっていらっしゃるのか、管理課長さんにお聞きをしたいと思うのですが。
◆小沢正勝 管理課長
 市バスホームページについての御質問でございますが、市バスのホームページでは、乗車料金や時刻表などの重要な情報のほか、市バスをより楽しく乗車していただけるよう、さまざまな情報発信を行っているところでございますが、「市バスでぶらり♪お出かけ情報」など、一部の掲載内容につきましては、製作から数年が経過したものがあり、早急に修正作業を実施しているところでございます。今後につきましては、適切な情報の管理に努めてまいります。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。お客様サービスということで、バスに乗って気分がいいとか、そういうことも重要でありますけれども、そのほかに市営バスが、こういったことも利用していただくと、もっともっとおもしろく乗車できますよというような内容を伝えることは非常に重要だと思います。だけれども、乗られる方に間違った情報を伝えるということはやはりいかがなものかなと思いますので、見てみると、3年前、4年前のままであったり、数字が今と全然違うよねということが散見されましたので、お客様向上サービスと言われるならば、その辺もしっかりと対応していただかなければいけないのかなと思いますので、今後とも、その辺のいろんなものの取り組みが変われば、変わった時点でアップしていただくように、しっかりと取り組みをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それと、安全ということでありますけれども、事故ゼロにこしたことはないのでありますけれども、これは相手からの事故もありますし、幾ら注意喚起しても交通事故ゼロというのはなかなか達成できないような状況であろうかと思いますが、だからといって、そういった事故ゼロを目指すのは、これはもう究極の目的だと思います。その中で、昨年度、有責、無責の事故がどのくらいあったのか、その辺についてお聞かせいただきたいと思いますが。
◆齊藤誠 安全・サービス課長
 交通事故の発生件数についての御質問でございますが、平成30年度の事故発生件数は、市バス全体で66件発生しており、市バスに1%以上の過失がある有責事故につきましては36件、責任のない無責事故につきましては30件ございました。有責事故の形態別発生件数につきましては、静止物接触事故は17件、車両接触事故は10件、車内人身事故は6件、自転車関係事故は2件、その他1件でございます。今後につきましても安全確認の徹底等による事故防止に努め、輸送の安全性のさらなる向上に取り組んでまいります。以上でございます。
◎松原成文
 わかりました。本当に事故ゼロを目指す取り組みをこれからもしっかりとお願いをしたいと思います。  それと、近年よく言われております働き方改革でありますけれども、特にバスの運転手さんは人の命を預かるということでございますので、この働き方改革につきまして、平成30年度の成果、課題、改革等々が何かありましたら、その辺を教えていただきたいと思いますが。
◆茂木政樹 庶務課長
 交通局における働き方改革についての御質問でございますが、本庁職場におきましては、毎週水曜日と毎月17日を完全定時退庁日と位置づけ、職員に定時退庁を促すとともに、毎週金曜日におけるノー残業デーの実施、午後8時以降の時間外勤務の原則禁止などの取り組みを推進しているところでございます。また、交代制勤務となっております営業所事務職員間の業務引き継ぎ時間を短縮するなどの効率化を図るとともに、定例の管理職会議において、各所属の時間外の発生状況と理由、その対応について相互の助言や業務の効率化に向けた情報交換を行いまして、職場単位での時間外勤務の平準化や縮減を図っております。今後につきましても、業務の効率化に向けた取り組みに努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございました。しっかりと取り組みをしていただきたいと思います。  三六協定というのがあるわけでありますけれども、その中で時間外上限が適用されない事業というのがありまして、自動車運転業務の自動車を運転する人等々については、特にそういった上限がないというようなこともお聞きしてございます。働き方改革ということで、例えばこれが2024年から時間外労働を年960時間以内にしなさいということが国のほうからも指導されているわけでございますけれども、その中で、今、バス事業の中で運転手さん等々の時間外労働等々について、時間外勤務はどんな状況なのか、その辺について少し教えていただきたいと思いますが。
◆小野有紀子 企画管理部担当課長〔労務担当〕
 労働基準法に基づき、時間外をさせるためには労使協定を締結する必要がございますが、市バスの運転手は、この法定の中で時間外の上限を月80時間、年間で720時間と定めております。平成30年度におきましては、1人当たりの月平均の時間外勤務は35時間でございまして、月の時間外勤務が80時間を超えた職員の延べ人数は207人でございました。市バスでは、お客様に安全・安心なサービスを提供するため、職員の健康管理は重要なものと考えており、時間外勤務の縮減及び平準化を図ってきたところでございますが、依然として職員間の時間外勤務の偏りがあることから、運転手の労務管理や健康管理について、さらなる取り組みを推進してまいります。以上でございます。
◎松原成文
 今お話がありましたけれども、運転手さんによって偏りがあるということでございますので、この人は多過ぎるな、あるいはまた、平均的だなという方もいる中での偏りとなろうかと思います。本当に時間外勤務時間が多い方については、いろんな理由があろうかと思いますよ。だけれども、やっぱり過労ですとか、何とかラインとか言われますけれども、そういったことで事故が起きた場合、では誰が責任をとるんだということになると、こんな時間働いていたんですかという結果が出ると困りますから、その辺のことにつきましても、ある程度2024年まで猶予がありますので、960時間以内ですか、働き方改革がしっかりと遵守できるような運営を今後とも求めてまいりますので、その辺をしっかりと取り組みをしていただきたいと思います。以上で質問を終わります。