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■使用水量、おいしい水道水、恵水について
◎松原成文
   平成30年度の1日平均の配水量が49万5,818立方メートル、また、1日の有収水量が45万9,332立方メートルということで、これは前年度――平成29年度に比べると減少してきているということであります。人口増の中でもそういった配水量、有収水量が減っているということでありますから、これは結果的には水道収入の減少につながっているというふうになろうかと思います。全世界的には環境問題に関心が非常に高まっておる中で、水を使う生活機器、特に節水型のものが今どんどん普及しているわけでありまして、特に洗濯機、あるいは水洗トイレ、また食器洗浄機等々も節水ということでテレビなんかでもPRをやっていますし、一般市民の方もそういったものをどんどんお買い求めいただいているので、さらにこういった機器が普及してくるのかなと思います。それによって、今度は結果として水道料金等々にもはね返ってくるわけでありまして、かといって水道使用量、料金の収入をふやすために水道料金を上げるということについては、今そういった環境ではないのかなと思います。上げてしまえば収入はどんどんふえるということで問題はないのでありますけれども、今、川崎市はそういった環境ではないという状況であろうかと思います。では、どうするかというと、結果的には上下水道局部内の経営の効率化の取り組みを今後しっかりしていくと、今もやっていらっしゃいますけれども、そういった組織の見直し等々もこれからやっていかなければいけないのかなと思いますし、また、今確保されている財源といいますか、いろいろなポテンシャルを有効活用することも今後さらに求められていくのかなと思います。  そこで、質問をさせていただきますけれども、生田の天然水「恵水」がここにございますが、私もこれを飲みましたけれども、非常においしいです。第3庁舎の地下のエレベーターの横に自動販売機がありますけれども、行きましたら売り切れでした。これは在庫がないのか、入れ忘れたのか、本当においしくて売れてしまっているのかわかりませんけれども、売り切れということ自体が10日ぐらい続いていますから、その辺はしっかりと補強していただきたいと思いますけれども、この恵水の年間製造計画、活用計画、販売計画について、前年度はどのようであったか教えてください。
◆宮本勝 サービス推進課担当課長
 平成30年度における恵水の製造本数等についての御質問でございますが、初めに、製造本数は6万120本、販売本数は3万232本、無償配付の本数は1万6,488本となっております。また、製造に要した経費でございますが、約680万円、販売収入は約269万円となってございます。以上でございます。
◎松原成文
 6万120本で3万本ちょっとを有償で販売、それから1万6,000本は無償で販売ということで、経費が680万円、収入が260万円ということで、その数字をどう見るか、これは判断をしっかりとしていただきたいなと思います。川崎市は人口がまだまだふえるわけでありますけれども、人口がふえるに従って、生田の天然水「恵水」の製造、販売等々について今後どういうふうに考えていくのか、その辺について教えてください。
◆宮本勝 サービス推進課担当課長
 恵水の製造本数等についての御質問でございますが、恵水の製造本数につきましては、これまでの販売等の実績や在庫状況などを考慮して製造本数を決定しているところでございます。次に、製造本数の拡充についてでございますが、恵水の製造目的を踏まえるとともに、今後の販売動向などを考慮しながら、適切に判断してまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 わかりました。例えば横浜市は、はまっ子どうしという天然水を道志川から引いてつくっているということであります。例えば川崎市は6万本前後、少ないときは4万本前後ともお聞きしてございますけれども、はまっ子どうしは、平成29年は115万本、平成28年度は122万本、平成30年度については今集計中だということで、まだ発表できないということでありますが、生田の天然水「恵水」と横浜のはまっ子どうしの販売目的、製造目的は違うのであろうかと思いますけれども、ただし、横浜については販売をしているということで、収入も大変あるということでありまして、その一部は水源地の保全にある程度寄与していると。例えば、はまっ子どうしは100円なのでありますけれども、そのうちの1円は、そういった環境保全に使わせていただきますよということになっておりますので、こういったことも川崎市もこれからしっかりと考えていかなければいけないのかと思います。それと、きょうはペットボトルを何人かの委員の方が持っておりますけれども、このラベルでありますけれども、自動販売機の中に入っていて、ではこれを買ってみようかなというラベルになっているのか。川崎シンフォニーホールと、もう一つは消防局の巡視船「あおぞら」が、川崎市の活用というのか、ラベルとしてつけられていますけれども、これを見たときに、市民の方が120円を払ってボタンを押すか、あるいは皆さんが持っているようなそちらを押すかどうかを考えたときに、やっぱりこのラベルをもう少し買いたいなというものにすることも非常に重要ではないのかなという思いもしております。例えば川崎市には自慢するものがいろいろありますよね。川崎フロンターレですとか、川崎ブレイブサンダースですとか、企業の関係で提携が難しいということも聞いておりますけれども、そういった市民の皆様に買いたいなと思わせるようなラベルを積極的につくっていくことも重要であろうかと思いますけれども、ラベルの考え方についてお答え願いたいと思います。
◆宮本勝 サービス推進課担当課長
 恵水のラベルの活用についての御質問でございますが、現在、恵水のラベルは、品名、原材料名、栄養成分等の表示のほか、正面には上下水道局が製造するナチュラルミネラルウオーターであることがわかり、興味や関心を引くように、局のマスコットキャラクターであるウォータンを配置するとともに、側面には、災害時に備えた飲料水の備蓄啓発の文言や災害用伝言ダイヤルなどを表示しております。また、背面には、本市におけるシティプロモーションへの寄与を図るため、市の施設などの写真を表示しているところでございます。恵水の製造目的を達成するためには、ラベルの活用は有効であると考えているところでございまして、今後につきましても、災害時の飲料水の備蓄啓発や局の事業紹介のほか、関係局などとも連携を図りながら、効果的なラベル活用に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
 ありがとうございます。ラベルというのは非常に重要だなということがわかるわけでありますけれども、例えば、お隣の横浜市ですと、はまっ子どうしを売るに当たって地元の企業の皆様に、自動販売機のところに、おいしいはまっ子どうしというシールを張ってもらったり、あるいはまた、サポーターとして企業に協力をいただく、その結果として販売数量が多いと市長名で表彰状を出すということも取り組んでおられるとも聞いておりますので、せっかくいいものがあるんですから、もう少し有効に活用できるように、もうあと数年すると水道事業も記念すべき100周年を迎えるということも聞いてございますから、その100周年に向かって、この生田の天然水「恵水」をもっと有効活用できるような検討もこれからしっかりとしていただきたいということをお願いして、質問を終わります。