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■拉致問題の解決は川崎市民の願い
 昭和52年11月15日、当時中学一年生だった一人の少女が学校からの帰宅途中に忽然と姿を消してしまいました。その日の朝、家族と一緒に食事をしたのが家族との最後の時間となってしまいました、北朝鮮の工作員に拉致された横田めぐみさんです。以来41年、拉致被害者家族の苦しみ続ける闘いが続いています。拉致問題の解決に向け一刻の猶予も許されません。

 北朝鮮による日本人拉致問題の取り組みを強化するために内閣には拉致問題対策本部が設置されており、様々な取り組みが行われています。その一つに拉致問題を啓発する取組みがあり、特に映像による広報が効果的であると思われる若者層の理解増進を図るため、残された家族の苦悩や懸命な救出活動の模様を描いた25分のドキュメンタリーアニメ「めぐみ」を制作し、教育現場での啓発をすすめるため、全国約4万校の小中高等学校、特別支援学校、高等専門学校へ配布し、若年層の理解を深めようと取り組んでいます。本市に於ける昨年度のアニメ「めぐみ」を活用して授業を行った学校の割合は、小学校約21%、中学校約23%、高等学校約22%、特別支援学校は25%でありました。小学校では主に道徳で、中学校・高等学校では主に国語や社会の公民分野の授業が行われました。特別支援学校では活用方法を検討するため教職員が視聴したに留まっています。人権教育の課題は拉致問題以外にも多岐にわたっていますが、本市と同じ政令市である仙台市では中学校で77・8%、小学校で94・2%、横田めぐみさんの拉致現場がある新潟市では中学校67・2%、小学校87・9%となっています。めぐみさんのご両親が住まわれている本市での学校でのさらなる活用が求められています。めぐみさんの母・早紀江さんは「同世代のめぐみが無慈悲に拉致され、他にも多くの人が連れ去られた現実を学ぶことが広く命の大切さを教えるきっかけとなれば」と訴えています。今後も児童生徒が拉致問題に関心を持ち、風化させないよう各教科の中でアニメ「めぐみ」を効果的に活用するように教育委員会へ要望してまいります。

 さて、アニメ「めぐみ」の他にも北朝鮮による横田めぐみさんの拉致問題を題材とした「めぐみへの誓い―奪還―」という舞台劇が全国で上演されています。この事業は国民が拉致問題への認識を深め、拉致問題の悲劇を心からの理解の一助とすることを目的にし、平成25年度から政府拉致問題対策本部と地方公共団体との共催により実施されています。この劇は当時中学一年生であった横田めぐみさんが新潟の海岸で拉致された時から現在に至る拉致問題の経緯や拉致被害者の北朝鮮での生活や御家族が拉致問題に立ち向かう姿を描いたもので、劇団夜想会公演で横田滋さんの役を俳優の原田大二郎さんが演じています。神奈川県内では平成26年度に県立青少年センターで、平成30年度には寒川町民センターで上演されております。本年度については川崎市での上演が決定しました。日程は令和2年1月21日(火)に「カルッツかわさき」に於いて上演される予定となっています。詳細については、現在政府拉致問題対策本部と調整が進められており今後公表される事になりますが、一人でも多くの市民の皆様にご来場いただけるよう周知啓発に努めてまいります。