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■水族館空白地帯、川崎駅前に水族館
 私達が暮らす川崎市は人口が151万人を超え、全国20政令指定都市の中で7番目の人口を有する大都市へと成長しました。全国的に人口減少という流れの中、本市は人口増加を続けるなど、若く元気なまちという印象もありますが、やがて人口減少となり、急激な少子高齢化が進むことは確実です。こうした将来においても財政を健全に維持し運営し、しっかりとした都市計画を持つことは重要であります。都市計画については賛否両論、様々な意見を耳にしますが、持続可能なまちづくりを目指すことは必要不可欠であります。

 本市をみると、その中心となる川崎駅周辺、新川崎駅周辺、武蔵小杉駅周辺等々、各区において、そのまちづくりの一端がみて取れます。特に川崎市の表玄関である川崎駅周辺ではその動きは顕著であります。川崎駅西口に立地するラゾーナ川崎プラザの集客数は目を見張るものがありますが、反面、川崎駅東口では閉店した「さいか屋」の跡地にパルコが商業施設を開業予定となっておりますが、かつての東口のような集客が戻るかは未知数であります。このような状況の中、川崎ルフロンを保有する日本リテールファンド投資法人のファンド運営会社の三菱商事ユービーエス・リアルティが大改修に着手し始めました。何故の大改修なのか。その明確な説明は日本リテールファンド投資法人の本年8月の決算報告から見えてまいります。その内容は「川崎ルフロンは5Km圏100万人という肥沃な商圏人口と乗降客数が豊富な川崎駅前という大変恵まれた立地条件もあり〜中略〜 物販比率が減少している一方、時間消費型テナント比率が大きく増加しており、消費環境変化を反映したテナント構成を推進しています。具体的には、1階に都市部エリアで出店実績が豊富なスーパーマーケットのライフの出店が決定し〜中略〜9・10階においては、今回のリニューアルの目玉ともいえる水族館の誘致が決定しました」との事であります。

 日本では水族館を併設した商業施設としてスカイツリーのある東京ソラマチ、池袋サンシャインシティ、等がありますが、数としてはまだ多くはありませんが、いずれも多くの集客を実現しており、その結果として商業施設もその営業は順調に推進しております。2005年に開業したアクアパーク品川の年間入場者数は174万人にも達しています。川崎ルフロンはこれまでの実績として集客数は年間約720万人だったものが水族館誘致により873万人まで増やす計画となっています。誘致については仄聞ですが九州地方にある水族館が関係するとの声を聞いておりますが、いずれにいたしましても水族館の開業で市内全体の活性化が期待されます。開業の予定は2020年の夏頃となっています。