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■大都市川崎市の玄関口市内最大級のホテル着工
 川崎市は昨年4月、人口が150万人を超え全国20政令指定都市の中で京都市を抜き、7番目の大都市となりました。本年5月1日には151万人となり、これからも人口が増え続ける見込みで、今後数年で現在153万人の人口を有する神戸市を抜き6番目となることは間違いありません。

 大都市と呼ばれる条件は何も人口の数に限ったものではありません。京都市も神戸市も日本国内有数の観光地であり、それは川崎市の比ではありません。私見ではありますが、大都市としてイメージするものは、人口はもちろんではありますが、その他に、プロのスポーツ及び交響楽団がある事、博物館や美術館がある事、そして宿泊施設や大公園が充実している事だと思っています。

 大都市と言われる川崎市には残念ながら宿泊施設に関しては充分には満たされてはおりません。多くの人が横浜や東京に宿泊先を求めております。このような現状の中、ようやく本市に於いても大型のホテルが開業の見込みとなりました。JR東日本が川崎駅西口の幸区大宮町に市内最大級の300室のホテル、メトロポリタン川崎(仮称)と高層オフィスビルを建設する計画に着手しました。ホテルは地上16階建て約59mで川崎エリアでの訪日外国人の滞在を促進し地域ブランディングに寄与するホテルとして大きな期待が持たれます。オフィススペースには約400平方メートルを有する保育施設やこだわりの健康をサポートできるジム・プール・スタジオを設けた4000平方メートルの大型フィットネス&スパが計画されています。また、周辺市街地との歩行者ネットワークの回遊性を強化するため歩行者デッキや歩行者専用道路等の公共施設を整備するとともに、敷地北東から南西に通じる一連の雨よけの動線が形成されます。また、地域性や生態系を活かしたランドスケープデザインとして緑豊かな憩いの場の提供も考えられています。

 この計画により、川崎駅周辺の更なる都市機能強化・歩行者ネットワーク及び回遊性向上が図られ市街地全体の魅力の向上並びにシティアップが実現のものとなります。ホテルの開業は2020年春、2021年春には全体が完成となります。