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■中原区の現状と主な課題
 道路、河川、公園などの都市基盤の整備や、高齢者、子供支援、安心で安全なまちづくり等市民生活に身近な課題について、地域の総合行政機関である区役所が果たす役割は今後さらに重要になってきます。地域のことは地域で決めて実行することを原則に、課題を自ら発見し迅速かつ的確な解決を図っていく区役所を実現するため、地域課題を発見し解決のための的確な対応が必要となります。
 武蔵小杉駅周辺では、民間活力を活かした大規模な住居系の開発や商業施設の整備が進められており、それに併せて公共公益施設の駅周辺への再配置などが進められています。小杉駅周辺のまちづくりの進展による人口の流入と集中に対応するため、駅周辺の行政サービス機能の充実とともに、駐輪場等の整備、通学路や学校生徒の受け入れ体制の整備が必要です。 また、増加する子育てニーズに対応するため早急な子育て支援が求められるとともに、子育て世代が安心して子育てができるような地域の支援も必要となります。総合的な子供支援のために、区役所は支援の拠点として、子供相談機能の充実とその支援を行うようになります。
 小杉駅周辺だけではなく、元住吉駅、武蔵新城駅等鉄道駅周辺では自転車の利用が多く、放置自転車が多く見られ、道路交通の円滑化と安全性が阻害されています。駅周辺の放置自転車対策落として区民協働で調査や駐輪マナーの呼びかけが求められます。今後は更に民間活力を活かした対策が必要です。

 中原区には、多摩川、等々力緑地、井田山、二ヶ領用水など自然環境に恵まれた快適な生活環境が中原区の特徴です。水と緑の多摩川及び等々力緑地を一体的に整備し、多くの市民にとって利用しやすい施設とする取組や、公園・緑道・街路樹及び二ヶ領用水を利用した水と緑のネットワークの形成など、豊かな自然環境を活かしたまちづくりを進めていくことが必要です。

 現在区民が主体となって実施している「区民の手で花いっぱい中原」事業を拡大し、区民による公共空間の植栽と維持管理に取り組む事業推進も求められます。更に個性と魅力が輝く中原区をつくるために、スポーツや音楽の文化資源を活用した地域コミュニティの活性化を進めることも重要です。
 以上の事をふまえ、区民が中原区での暮らしに一生の満足を得られるようなまちづくりを進めてまいります。