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■教科書採択について
◎松原成文
  教育次長にお伺いいたします。教科書採択についてでありますけれども、市立高等学校の管理職、教員と教科書会社との関係について、国の調査がこれからあるということなんですが、国の調査に先駆けて調査すべきと思いますが、伺います。
◆教育次長(西義行)
 市立高等学校の管理職及び教員への調査についての御質問でございますが、文部科学省は、高校の教科書を発行する全39事業者に対し、教科書の選定関係者への金品提供の有無について報告を求め、その報告を受けた後、都道府県教育委員会を通じて調査を行うという報道がございました。教育委員会といたしましても、今後の文部科学省の照会に基づき、適正に対応してまいりたいと思います。以上でございます。
◎松原成文
   高等学校にはそういうことで、国の調査依頼が来てからやるということでありますけれども、教育委員と教科書会社の関係についても調査すべきと思いますが、伺います。
◆教育次長(西義行)
 教育委員と教科書会社との関係についての御質問でございますが、教科書採択は、教育委員会がその権限と責任のもと、公正かつ適正に実施すべきものであり、これまでもそれぞれの教育委員がその重要性を自覚し、みずからを律し、職責を果たしながら適切な採択が行われてきたものと考えております。以上でございます。
◎松原成文
  適切な採択がやられるのは当たり前なのだけれども、そうじゃなくて、教育委員の方にも改めて調査をしたらどうですかということなんですが、やるかやらないのかお答え願えますか。
◆教育次長(西義行)
 これまでも本市教育委員は、みずからを律し、職責を果たしながら適切に採択を行ってきており、調査を行う予定はございません。ただ、これまで市議会における質問、答弁につきましても、教育委員会において全て報告をしているところでございますので、教育委員に関する本件についても、教育委員会会議で報告していきたいというふうに思っております。以上でございます。
◎松原成文
  やらないということですから、それはまた後でお話ししたいと思います。  川崎市立小中学校の学習状況調査の問題作成があるのですけれども、この問題作成に当たって教科書会社がかかわっていないのか伺います。
◆教育次長(西義行)
 学習状況調査の問題作成についての御質問でございますが、調査問題につきましては、小学校では作問委員の教員が、業務委託した事業者の提案した問題の中から調査問題を選定しており、中学校では、作問委員の教員が調査問題を作成しております。また、編集作業につきましては、小中学校ともに業務委託を行っております。事業者の選定に当たりましては、作問や問題編集、結果データの分析等において高度な専門性や応用力が求められるとともに、事業実績や専門的知識、能力等について総合的に最適な事業者を選定することが必要なため、事業者から企画提案や技術提案をしていただき、その中で最もすぐれた事業者と契約するプロポーザル方式を実施してまいりました。なお、平成17年度から平成24年度までは東京書籍株式会社、平成25年度から平成27年度までは教育出版株式会社で、両社は教科書発行者でございます。本年度の株式会社創育につきましては教科書発行者ではございません。以上でございます。
◎松原成文
  今年度に限っては教科書会社ではなくて、それ以前は全て教科書会社が問題の作成等々にかかわったということになろうかと思いますが、そうしますと、テストの採点ですとか、学力の評価については誰が行っているのか、教科書会社はかかわっていないのか伺います。
◆教育次長(西義行)
 テストの採点、学力評価等についての御質問でございますが、採点及び問題ごとの採点結果と正答率を示した個人票、学級ごとの正誤一覧表、調査結果をまとめた報告書等の作成につきましては委託業者が行っております。結果の分析につきましては、委託業者が算出した設問ごとの正答率や回答類型ごとの正答率、領域ごとの正答率、生活や学習についてのアンケート結果等をもとに、作問委員の教員が設問ごとに分析を行い、誤答の原因や授業改善への手だてを報告書にまとめております。各学校では調査結果をもとに評価を行い、児童生徒の学習や生活状況の実態を把握し、指導内容や指導方法など、教育課程の改善に生かしております。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございます。川崎市独自の学習状況調査については、毎年、小学校と中学校、それぞれ行われているわけでありますけれども、全国の悉皆調査があるのですが、このときは全国平均ですとか、すぐれた点ですとか、課題等々が示されるわけでありますけれども、川崎市独自の小中学校の学習状況調査については、例えばこれまで常任委員会ですとか、あるいはまた市民に広報した、こういった経過はあるのかお伺いいたします。
◆教育次長(西義行)
  ◎教育次長(西義行) 川崎市学習状況調査についての御質問でございますけれども、本市の学習状況調査につきましては、全市的な規模で児童生徒の学習状況を調査することにより、学習指導上の問題点や改善点を明らかにすることを目的としております。各学校におきましては、児童生徒一人一人の学習状況を把握することで、学習指導方法の改善や教育課程編成の工夫を行い、児童生徒の基礎学力に役立てております。議会への調査結果の報告につきましては、誤答分析等学習指導上の考察及び生活や学習についてのアンケートにおける調査結果等分析等につきましては、報告をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございます。まいりたいということは、今までしていなかったということでございますから、ことし新しくなりました文教委員会、あるいはまた市民等々に広くこの学習状況調査の結果を広報すべきというふうに思いますので、今後どうぞよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。