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■等々力緑地の桜の接ぎ木について
◎松原成文
  等々力緑地の桜の接ぎ木についてお伺いいたします。緑地は緑と水の潤いの場であって、市の大変貴重な財産、宝であろうかと思います。今後も魅力を高めるためにさまざまな施策が求められていると考えますけれども、初めにお聞きをいたしますが、私は平成21年の予算審査特別委員会で意見要望させていただきました。昭和40年に供用が開始された等々力の緑地公園でありますけれども、50周年記念はどうするんだというようなことを質問したわけでありますけれども、50周年記念についてどのような検討が行われたのか、建設緑政局長にお伺いいたします。
◆建設緑政局長(金子正典)
 等々力緑地の開園50周年についての御質問でございますが、等々力緑地は昭和40年にテニスコートを供用開始して以降、陸上競技場を初め多数の運動施設や文化施設、市民の憩いの場など、多面的な機能を有する貴重な地域資源として市民の方々に親しまれております。周年記念行事につきましては、これまで本市の公園緑地において実施してこなかったことから、等々力緑地においても開催する予定はございません。しかしながら、現在、等々力緑地につきましては、再編整備事業を進めておりますことから、本年3月に陸上競技場メーンスタンドの完成記念式典を行うなど、施設の完成に合わせて記念事業を実施しているところでございます。今後も硬式野球場などの施設の完成の機会を捉え、さらなる緑地の魅力を高めていく取り組みを実施してまいりたいと存じます。以上でございます。
◎松原成文
   局長、ありがとうございました。それでは、桜の木についてお伺いしますけれども、ディスプレー、お願いいたします。これは、桜の木が今も植えられておりますけれども、小杉神社のほうから入ってきたところですね。この先を行くと陸上競技場があるんですが、実は桜が伐採をされておりまして、こういう道路はあるんですけれども、両サイドに全く桜がないというような状況であります。ここに実際として本数は何本あったのか、また、移植が困難で伐採したと伺っておりますけれども、接ぎ木による保全をするということでもありましたが、桜の接ぎ木は現在何本ぐらい育成されているのか、育成状況についても伺います。また、接ぎ木苗はいつごろ移植するのか、移植場所についても伺います。また、移植後、管理・育成方法についてはどのような考えをお持ちなのか、それぞれお伺いいたします。
◆建設緑政局長(金子正典)
 等々力緑地の桜についての御質問でございますが、初めに、陸上競技場メーンスタンドの改築工事区域内には桜が38本ございましたが、移植が難しい状況でありましたことから、接ぎ木による保存を行ったものでございます。次に、この接ぎ木した桜の苗木の育成状況についてでございますけれども、現在、横浜市内の圃場において43本を育成しており、高さが1.5メートルから3メートル程度となっており、育成状況は順調でございます。次に、桜の苗木の移植などについてでございますが、現在、移植を来年2月に予定しておりまして、苗木を等々力第2サッカー場に隣接する樹木の仮植え場に移植し、引き続き育成を行ってまいります。次に、移植した苗木や樹木の管理、育成についてでございますが、桜の接ぎ木や樹木は、今後、定期的に職員が育成状況をチェックし、適正な管理を行ってまいります。なお、これらの樹木につきましては、今後、等々力緑地の再編整備の事業に合わせ、順次、中央広場などの緑地内に移植する計画となっております。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございました。今後、定期的に職員が状況をチェックするということでありますけれども、今後ということはこれまでしていなかったということなのかなと思いますけれども、今、局長もお話がありましたが、実は本市の桜の接ぎ木ということで、1.5メートルから3メートルというようなことであります。横浜の圃場で植木屋さんが大切に育ててくれているということでありますので、今後ともこれが順調に育つようにお願いしたいと思うのでありますが、これを見ていただくと、これが今第2サッカー場の上にあります仮置き場といいますか、仮植え場ですが、これは以前に等々力にあったものを今仮にここに移植しているんですが、下草はよく刈られておるんですが、よく見るとツタですとかいろいろなものが樹木に絡まっているんですね。ずさんとは言いませんけれども、今後、育成していくということであれば、こういったことにもしっかりと対応していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ディスプレーは結構です。  次に、等々力緑地の釣り池公園についてお伺いいたします。釣り池についてでありますけれども、堆積物のヘドロですけれども、これの現状なんですが、どのようになっているのかということ。そしてまた、外来生物、これはどのようなものが確認されているのか、除去についてはどういうふうに考えているのか。それから、釣り池の状況と水質、これはどうなっているのかということをお答え願いたいと思います。
◆建設緑政局長(金子正典)
 等々力緑地内の釣り池についての御質問でございますが、初めに、釣り池の堆積物の主な原因と現状についてでございますが、釣り人によるまき餌、周辺からの土砂の流入、落ち葉などが原因と考えられ、平成23年9月に実施いたしました調査の結果から、釣り池全体で約1万1,200立方メートルの堆積物があると推定しております。次に、外来生物とその対応についてでございますが、平成24年2月に実施いたしました調査において、ブルーギル、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエルを確認しており、このうち特定外来生物であるブルーギルにつきましては、釣り上げた場合に池に戻さないよう利用者にお願いしているところでございます。次に、釣り池の状況についてでございますが、溶存酸素濃度につきましては、1年を通じて生物の生息に適した濃度でございますが、水温が高い夏季にはアオコなどの植物プランクトンが発生しやすい水質であることを確認しております。また、濁りの一因となる浮遊物質が多いことも調査において確認しているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございます。ディスプレー、お願いします。これは噴水が出ているところですね。それと、これがエメラルドグリーンといいますか、大変な色ですよね。こういうふうに、水質が非常によくないのではないかなと私は思っておりますけれども、アオコなのか何かちょっとわかりませんが、これは中にある中島というところのすぐ横のところなんですが、この釣り池の中にあります中島について伺います。島の外周、周囲の長さ、面積、生息している鳥類、生物、植物について伺います。また、これまでどの程度の間隔で調査が行われてきたのか伺います。
◆建設緑政局長(金子正典)
 釣り池の中島についての御質問でございますが、釣り池の中島につきましては、外周約190メートル、面積約2,300平方メートルでございまして、カワウ、コサギ、ヒヨドリなどの鳥類やミシシッピアカミミガメ、ウシガエルなどの生物を確認しております。また、植物としては、ムクノキ、エノキが自生しており、野鳥を初めとした生物の生息地として貴重な空間となっております。生物に関する調査につきましては、しゅんせつを行うに当たり、釣り池の鳥類、植物、魚類等の現況を把握するため、平成23年度に等々力緑地つり池生物生息空間整備検討業務委託及び釣池生物調査業務委託を行ったところでございます。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございます。これは平日ですけれども、釣り人が結構たくさん来ておりますけれども、年間1万5,000人ぐらいお見えだということもお聞きしております。ただ、お見えいただく方が市内の方なのか、あるいは横浜、東京、市以外なのか、その辺よくわかりませんけれども、調査は余りしていないということでありますが、本当に市民のために供されているのかなということについて、またよく調査いただければなと思います。これが中島なんですけれども、今、周囲の長さですとか面積がありましたけれども、平成23年に調査したけれども、それ以後は調査していないということでありますけれども、やっぱりこれは経年といいますか、1年に1回ぐらいは中に入って調査したほうがいいんじゃないかなと思っております。釣り池の水質浄化についてでありますけれども、本来ならば本年度しゅんせつをやる予定でありましたが、予算の措置ができなかったということでありますけれども、皇居の外堀ですとか井の頭公園ですとか三ツ池公園というのはかい掘りによって非常に浄化されてきれいになったということをお聞きしておりますけれども、本市についてしゅんせつ、かい掘りによる浄化の今後の可能性について伺います。
◆建設緑政局長(金子正典)
 釣り池の水質浄化についての御質問でございますが、水質の浄化につきましては、池の堆積物によるにおいの問題やアオコの発生などが課題となっておりますことから、高効率酸素溶解装置を設置し、水質の改善に取り組んでいるところでございますが、抜本的な対策といたしまして、堆積物のしゅんせつが必要と考えております。また、しゅんせつに当たりましては、池の水をくみ出すかい掘りも含め、さまざまな工法が考えられますことから、専門的な技術を有する事業者のノウハウを活用することも視野に入れ、検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎松原成文
  ありがとうございました。  上下水道事業管理者にお伺いいたしますけれども、すぐそばに等々力の水処理センターがございますけれども、参考までにお聞きしたいのでありますけれども、この等々力の水処理センターから多摩川へ放流されている水、1日水量はどのぐらいなのか、あるいはまた、水質はどのようなものなのか、お伺いします。
◆上下水道事業管理者(飛彈良一)
 等々力水処理センターの放流水についての御質問でございますが、平成26年度に等々力水処理センターから多摩川に放流した処理水量につきましては、1日当たり17万5,511立方メートルでございました。また、この処理水の水質につきましては、1年間の平均で1リットル当たり、水の汚濁の指標であるBODは10ミリグラム、全窒素は19ミリグラム、全リンは0.76ミリグラム、浮遊物質は2.2ミリグラムでございました。以上でございます。
◎松原成文
  多摩川に放流しているということで、多摩川に生息するそういった魚類等々には影響がない水が流れているというふうに認識をしております。今、1日当たり17万立方メートルということをお聞きしましたが、この等々力の釣り池、水量が6万立方メートルというふうにお聞きしておりますので、大体1日流す3分の1がここにあるという計算になるんですが、そういうこともちょっと頭に入れておいて、次の質問をさせていただきたいと思います。  これはあくまでも仮定でございますけれども、等々力水処理センターから多摩川へ放流される水を釣り池へ流入することができるとした場合、そうしますと、水質の改善が非常に図られるのではないのかなという一つの考察でありますけれども、水質の改善は図られると考えられるか、建設緑政局長にお伺いいたします。
◆建設緑政局長(金子正典)
 等々力水処理センターの処理水の活用についての御質問でございますが、堆積物が多い現状においては、処理水を利用することは、水の循環の観点からは有効であるとも考えられますが、これに対する設備投資が必要となることに加え、現在の処理水にはアオコの発生などの原因となる窒素やリンが多く含まれていることなどについても考慮する必要がございます。こうしたことから、現在は、陸上競技場メーンスタンドの整備にあわせまして、施設周辺の雨水を釣り池に流入することにより水の循環の取り組みを進めているところでございます。以上でございます。
◎松原成文
  答弁によりますと、雨乞いで雨に頼るしかないようなことでありますけれども、例えば今このセンターから江川せせらぎ遊歩道、ここに実は毎日水を流していただいているんですよね。これは、そういうふうな施設をつくっていただくということでわざわざ穴を掘って通してもらったということであります。本当にきれいな水が江川せせらぎに流れておりまして、たくさんの大きなコイが泳いでいたり、本当に子どもたちにとって親水性のあるいい場所、大人もそうでありますけれども、散歩道にもなっております。そういうことも含めて、雨だけに頼るのではなくて、何かこうやって多摩川に流している浄化された水を少しでもこちらのほうに流して、少しでも改善ができるようにしなければいけないのかなと思います。ましてや、釣り公園としてこれからまだ継続していくということでありますから、まき餌は大変ですよ。私も現場に行って見ましたけれども、洗面器いっぱいに水に溶いて、それをまき餌にするわけですから、これを雨水だけでということではなくて、しゅんせつ、かい掘りもこれから検討するということでありますけれども、それも含めて、きれいになったセンターの水をここに流して、ある程度浄水をして、ある程度かき回すということも今後とも必要なのかなと思いますので、ぜひとも検討いただければなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。質問を終わります。