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■職員管理費厚生費、川崎市職員厚生会補助金について
◆松原成文
 職員厚生課長にお伺いいたします。国、地方ともに財政が大変厳しい中、行財政改革の一環としまして、補助金については行政として対応するべき必要性ですとか費用対効果、経費の負担のあり方についてこれから検証、あるいは整理合理化を進めていくということは非常に重要であろうかと思います。平成17年には総務省は地方公共団体における行財政改革の推進のための新たな指針を示しました。その指針では、さまざまな団体に対する補助金について行政として対応すべき必要性、費用対効果、経費負担のあり方について検討し、整理合理化を推進しろというような指針でありました。本市といたしましては、平成18年3月に策定した集中改革プランに基づいて適正化を図る観点から、公費負担のあり方や水準を中心に見直しを進めてきております。その中で平成17年以降は永年会員記念事業の見直し、あるいは職場レクリエーション事業の見直し、厚生施設事業等のアウトソーシング、各種給付金の減額などと見直しを進めてまいりました。平成17年度には約3億5,000万円でありましたけれども、平成25年度には5分の1の約6,800万円に補助金が削減されたということでございます。その中で、お隣の横浜市でありますけれども、市の厳しい財政状況と、また市民感情といいますか感覚に配慮して、2012年――平成24年から市職員厚生会への補助金を休止といいますか廃止をしているわけであります。本市が横浜に倣って休止あるいは廃止できない要因は何なのかについてお伺いをしたいと思います。また、休止、廃止をした場合、互助会の福利厚生の会計にはどのような影響が生じると考えられるのか、お伺いいたします。
◎峰浩一 職員厚生課長
  補助金の休止についての御質問でございますが、福利厚生事業の実施方法につきましては各地方公共団体の判断に委ねられておりまして、本市の福利厚生事業につきましては公費負担のあり方や水準等を中心に継続的な見直しを行ってきたところでございます。そういった中で、必要な事業につきましては職員厚生会への補助を通じて実施しているところでございます。次に、休止した場合の影響につきましては、現行の事業を行うこととした場合には職員厚生会の会計は収支不足が見込まれるものと考えているところでございます。
◆松原成文
 そういうことで、赤字になってしまうから補助は続けていくんだよというような内容だと思いますけれども、そうしましたら、職員厚生会について、例えば預金ですとか定期預金ですとか、あるいは資産は今お持ちになっているのですか。
◎峰浩一 職員厚生課長
  職員厚生会によりますと、運転資金の運用を行っているところでございます。内容としては、貯金がございます。
◆松原成文
 その貯金は普通預金か定期預金かわかりませんけれども、その他、国債とか、あるいはまた株券等々について投資をしているとか、そういうことはございませんか。その辺はよく調べていただいて、そういった預金とかがあるということは、剰余金が発生しているということになろうかと思うんですよね。剰余金が発生している互助会に対して補助金を出すということについては、市民感覚として非常に理解できないと私は思うのでありますけれども、総務局長、この件についてどうでしょうか。
◎小金井勉 総務局長
  職員厚生会についての御質問でございますが、平成17年度から職員厚生会については、先ほど委員がおっしゃられましたいろいろな事業の見直しをしてまいりまして、3億5,000万円の補助金を6,800万円にまで引き下げてきたところでございます。今言いましたように、職員厚生会に剰余金等があれば、その事業等を見直す中で、その剰余金のあり方についても今後検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 よろしくお願いいたします。そうすると、来年の予算組みをこれからしていくわけですが、どういうような要望金額が来るかわかりませんけれども、来年の補助金について効果性及び適正面から見てどのような対応を局としてされていくのか、最後にお伺いいたします。
◎小金井勉 総務局長
  福利厚生事業については、地方公務員法において地方公共団体が実施することが義務づけられているものでございますので、必要な事業につきましては補助金を職員厚生会に支出しながらその事業を実施してまいりたいと考えておりますが、社会状況の変化によって、必要がなくなる事業等もございますので、今後、予算査定を図る中でそういうものの見直しを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
  3億幾らが6,000万円、7,000万円に削減したから理解してよということではなくて、本当に必要なものには必要なのでありますけれども、これは既得権益化していると、一面、非常にそういう感じも受けます。既得権益化するようなことのないように、予算組みについてはまた予算委員会等々で厳しく質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。終わります。