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■道徳教育について
◆松原成文
  道徳教育につきまして、これは道徳教育用教材の「私たちの道徳」ということについてでありますけれども、教育長にお伺いをいたします。道徳については、小中学校での教科化を検討していた有識者会議が、特別な教科とした上で検定教科書の使用を求める報告書を昨年末に下村文部科学大臣に提出をしてございます。「私たちの道徳」は、文部科学省が道徳教材として作成し、全国の公立小中学校に約1,000万冊が送付されており、道徳教育の充実を図るため、この4月から各学校で「私たちの道徳」が教材として活用されております。本市の小中学校では、この「私たちの道徳」が道徳の時間の教材として活用されているということでございまして、児童生徒全てにこれを配付されていると。そしてまた、本年は6月10日、11日、18日に小中学校ともにこの「私たちの道徳」を用いた授業を公開している、研究をしているというようなことも聞いております。さらには、夏期休業中に開催する小中合同の道徳教育の研修や第2回の教育課程研究会の機会を利用して、この「私たちの道徳」の活用を推進していくというようなことを聞いております。今年度、新しく使われている文部科学省の小中学生向けの道徳教育「私たちの道徳」が、果たして生徒一人一人に配付されて家に持ち帰らされているかということが気になるところでありますけれども、現状についてお伺いいたします。
◎教育長(渡邊直美)
  「私たちの道徳」の扱いについての御質問でございますが、「私たちの道徳」は、日常生活や学校の教育活動におけるさまざまな体験を道徳教育の視点から捉え直して、児童生徒の内面に根差した道徳性を育んでいく上で有効に活用することができる道徳教育用教材であると考えております。学校によりましては、道徳の時間以外の活用なども考え、必要なときにすぐに使用できるようにするために教室に置かせている状況もございます。しかしながら、「私たちの道徳」には、家庭や地域で話し合ったことを書き込んだり、家族が書き込んだりする欄も設けられておりますので、児童生徒が家庭に持ち帰り、学校と家庭との連携を強化することは大切であると考えております。今後、各学校に対しましては、改めて「私たちの道徳」の適切な取り扱い方について徹底してまいります。以上でございます。
◆松原成文
 文科省の通知で、2月14日に、これを児童生徒に配付して、各学校の教育活動や家庭や地域においても活用できるようにしてくださいという通知が来ました。その後に5月15日に改めて、本教材は学校に据え置くのではなく、児童生徒が家庭に持ち帰って家庭や地域等でも活用できるように、対象児童生徒一人一人に確実に配付してくださいというようなことでありましたけれども、現状としては、配付はしたけれども、家庭に持ち帰らないで各教室の本棚等々に置いてある状況も見られるというようなことでございますので、そうしたことのないように各家庭に持って帰っていただいて、家族でこの「私たちの道徳」がみんなの目に触れるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。