■庁舎維持管理費について |
◆松原成文
神奈川県内唯一の戦
前創建の現役市庁舎である川崎市役所本庁舎建物は、時間とともに景観の重要な要素とな
り、多くの人々の共有物になっています。バブル期、東京駅も高層ビルに建てかえられる
計画がありました。これが実現していたら、日本の貴重な駅舎建築を永久に失うことにな
ります。建物や景観は、その国の文化度をはかる格好の物差しとなります。欧米では古い
ものほど価値があると考え、保存するのが基本です。市役所本庁舎はその建てかえの第1
の理由に耐震補強の困難さを挙げていますが、構造の専門家は耐震補強は考え次第だと言
っています。時代の要請とはいえ、安易に建物を死滅させることはできません。ディスプ
レーお願いします。(発言する者あり)いや、これは法政の時計塔じゃないんですけれど
も、外国の建物なんですね。オランダ・ヒルフェルスムのデュドック市庁舎ということで
あります。これもそうですね。どこかの庁舎に似ていると私は思うんでありますけれども。
もう一つ、これがストックホルム市庁舎ということであります。欧米等々については古い
ものほど価値があるということでありますけれども、そういった中でお聞きしたいのは、
建物の老朽化や機能の低下は現在の技術をもってすれば持続可能であると考えますが、市
長の見解を伺います。
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◎福田紀彦市長
本庁舎の建てかえについての御質問をいただきましたけれども、本庁舎
は築76年を経過しておりまして、戦災をくぐり抜けた建物でもございますので、多くの市
民の皆様から愛着を持たれていることは私も十分認識しております。本庁舎の耐震対策に
つきましては、学識経験者と市民の代表から成る基本構想検討委員会で議論していただき、
耐震補強工事は技術的なさまざまな問題から実施は困難であること、さらには、庁舎の分
散化、狭隘化などの課題が解決できないことなどから、総合的に検討した結果、庁舎建て
かえが必要と判断されたところでございます。こうしたことから、現庁舎を現状のまま保
存することは難しいものと考えておりますが、新庁舎の検討を行うに当たり、現庁舎の外
観デザインの一部を復元するなど、さまざまな方策が考えられると思いますので、こうし
たことを含めて市民の皆様に丁寧にお知らせし、御意見を伺いながら検討してまいりたい
と存じます。以上です。
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◆松原成文
パブコメは実施したようでありますけれども、これから市民の意見をも
う少しよく聞いていただければと思いますので、よろしくお願いします。
平成26年度の当初予算に、本庁舎等耐震対策の推進として本庁舎仮移転費が含まれてい
ますが、平成26年度に仮移転が開始されることになるのか、その内容についてお伺いいた
します。
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◎小金井 勉 総務局長
本庁舎の仮移転についての御質問でございますが、本庁舎につき
ましては、耐震強度が不足しているため、大規模地震が発生した場合には大きな被害を受
ける可能性があることから、本市の耐震改修促進計画に基づき、平成27年度末までに対策
を講じなければならないとされております。本庁舎は耐震補強工事が難しいことから平成
26年度から仮移転を行うこととしておりまして、具体的には、第3庁舎とあわせて、本庁
舎周辺の賃借ビルを借り上げ、段階的に移転を行ってまいります。なお、仮移転を行うに
当たりましては、特に市民、事業者など利用者の皆様の利便性などに配慮しながら進めて
まいりたいと考えております。以上でございます。
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◆松原成文
ありがとうございました。来年度から再来年度にかけて、皆さん移転す
るということでございます。
一番やりたかったんですが、最後の外国人学校児童等補助金については、また後日質問
させていただきます。ありがとうございました。
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