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■犬猫等の殺処分について
◆松原成文
 犬猫等の殺処分についてお伺いいたします。動物愛護センターの資料を見ますと、犬の返還率ですとか、犬猫の引き取り状況、負傷動物の保護、収容状況等々については非常に改善されております。また、猫の引き渡しの状況等々についても改善されております。また、犬猫の殺処分でありますけれども、平成19年は総数で1,474、これが昨年度、平成23年度は451と殺処分についても大変改善がされてきているのかなという思いもしております。そこで、お伺いいたしますけれども、動物愛護センターに収容管理期間が満了した動物のうち、幾つかの理由で譲渡できないと判断された動物や、収容されながら飼育管理が困難な離乳前の子猫や苦痛を伴っている負傷動物等については、獣医師の判断で炭酸ガスの吸入または麻酔薬により処分が実施されているということであります。これについては、夢見ヶ崎動物公園におります大型の動物等々については専門の処理業者が処理をするということでありまして、平成18年から平成24年までそうしたケースがなかったということを聞いております。また、中型ですとか小型、これはシカとか猿なんですけれども、これは死因を調べるために解剖検査を行って冷凍保存をして、年に1回か2回まとめて浮島処理センターで処理をするということでございます。それから、希少動物等々については標本にしたり、死因の研究のために病理検査を実施しているというようなことでありますけれども、平成23年度は犬が19頭、猫396頭、そのほか36頭ということで、計451頭殺処分されたわけでありますけれども、殺処分された死体はどのような方法で処理され、どこへ埋葬されるのか伺います。
◎健康福祉局長(木村実
  殺処分された動物の処理についての御質問でございますが、動物愛護センターにおいて殺処分された動物の死体につきましては、浮島処理センターの動物専用焼却炉で焼却処理を行った後、埋立処分場において処分を行っております。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。教育長にお伺いいたしますけれども、市内の小中学校で飼育されている動物が死亡したときの対応について、児童生徒にはどのような指導が行われているのかお伺いいたします。
◎教育長(渡邊直美)
  小中学校で飼育されている動物が死亡した場合の指導についての御質問でございますが、学校の動物飼育につきましては、継続的に世話を繰り返したりかかわったりする過程で、生命あるものを大切にする心をはぐくんだり、生命のとうとさを実感したりする上で価値ある活動でございます。具体的な飼育動物といたしましては、ウサギやモルモット、鶏などの小動物から金魚やメダカなどの魚まで、さまざまな種類がございます。動物を飼育していく過程では、新しい生命の誕生や突然の死や病気など、生命のとうとさを身をもって感じる場面に直面することがございます。とりわけ、飼育動物の死は子どもたちにとりましては大変悲しく、つらく、時には恐ろしく感じる出来事でもございますが、子どもたちの成長にとりましては得がたい貴重な体験であるとも言えます。生き物を飼育する上で死は避けられないものであり、その現実をしっかり子どもたちにとらえさせることも重要であると考えております。そこで、各学校におきましては、例えば飼育委員が集会や掲示物等で飼育動物の死を報告したり、担任が学級活動等の時間で取り上げたりすることにより、生命のとうとさを実感する取り組みをしているところでございます。死亡後の飼育動物の扱いにつきましては、子どもの思いに配慮しながら、教職員が適切に行っているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 動物の殺処分については、環境省の動物の殺処分方法に関する指針では、できる限り動物に苦痛を与えない方法ということが示されておりますけれども、例えば殺処分されるときは、殺処分機に入れられて10分間で完了するということなんですけれども、二酸化炭素が充満して酸素がなくなって、犬猫は呼吸ができなくなってだんだん体が動かなくなってくる。死に至るまでの間、犬猫は確実に苦しむ。殺処分というのは安楽死のように感じておりますけれども、酸素が急激になくなって短時間で亡くなってしまうということであります。犬とか猫は、自分たちに何が起こるかというのがわかっているようでありまして、殺処分の時間が近づくと犬たち、猫たちは部屋の端っこに固まっている、こんな状況だということも聞いておるわけでありますけれども、健康福祉局長と教育長にお伺いいたしますけれども、動物愛護の観点から殺処分及び死亡後の扱い等々について、見解をそれぞれお伺いいたします。
◎健康福祉局長(木村実)
  殺処分及び死亡後の扱いについての御質問でございますが、動物愛護センターに収容された動物につきましては、動物の終生飼養についての啓発と動物愛護団体やボランティアなどの市民の方々の御協力により、新しい飼い主への譲渡が進められ、処分される動物の数は年々減少してきております。今後につきましても、動物の愛護と生命尊重のさらなる啓発と殺処分削減に向けた努力が必要であると考えております。また、死亡後の動物の取り扱いについて、動物愛護の精神にかんがみ遺体につきましても丁寧な取り扱いを行っているところでございまして、毎年9月の動物愛護週間には動物の供養を行うため、動物愛護センターにおいて動物慰霊祭を丁重にとり行っているところでございます。火葬後の取り扱いに関しましては、動物愛護の観点からは必ずしも最善ではない面もございますが、さまざまな状況を考慮いたしますと現在の方法を継続せざるを得ない状況と考えております。以上でございます。
◎教育長(渡邊直美)
  死亡後の扱いについての御質問でございますが、川崎市におきましては動物専用の焼却炉で焼却されることとなっておりますので、学校は定められたルールに従い対応しているところでございます。学校飼育動物の死亡後の扱いにつきまして、児童生徒から問いがありました場合には、教育的な配慮を行い、発達段階に応じた話をしているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。要するに、動物愛護の精神から、生きているときは大切に飼うのでありますけれども、亡くなるとこれはもう一般廃棄物になってしまうということでございまして、少子高齢化の中でペットは家族の一員としてかけがえのない存在であるわけでございます。動物の死体とか骨は、法律上は廃棄物ということでありますけれども、現実と法律の間には非常な乖離があるのかなとそんな思いもしております。本市としては、取り扱いを検討するということでありますけれども、できましたらばそれぞれに埋葬場所をつくっていただければなと思いますので、御検討賜ればと思いますので、よろしくお願いいたします。