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■津波避難施設について
◆松原成文
 まず初めに、総務局長にお伺いいたします。津波避難施設についてでありますけれども、巨大地震による津波襲来時に市民が高いところへ逃げる、これができるという避難施設の確保についてお伺いいたします。神奈川県が実施しました津波予測なんですけれども、慶長型地震の津波を対象として、本市の川崎区には約96分後に到達すると。満潮時で波の高さは約3.7メートル、川崎区の広域で大体13万人が避難を必要とするという予測が出ております。施設としては、耐震が必要であるんですけれども、3階以上の建物などを計画しているということでございまして、広域避難場所では約10万人程度の避難が可能と見積もられておりますし、小学校や公的施設などの協力をいただいて、あわせて民間施設も協力をいただいているということでございます。そのときの備蓄等々については、避難が一時的であるということで、必要に応じて災害用の備蓄を活用するというようなことでありますけれども、平成24年12月12日現在、公的施設が44施設、民間施設が23施設、これが津波避難施設に指定されているわけでありますけれども、津波避難施設の収容可能人数について公民それぞれの人数をお伺いいたします。
◎総務局長(船橋兵悟)
  津波避難施設の収容者数についての御質問でございますが、津波避難施設につきましては、現在公的施設及び民間施設を合わせまして67施設を指定しているところでございまして、その収容者数につきましては、公的施設では約8万7,000人、民間施設では約2万4,000人、合計で約11万1,000人と見積もっております。以上でございます。
◆松原成文
 それと津波はいつ襲来するかわからないわけでございますけれども、24時間365日対応可能な津波避難施設の現況についてお伺いいたします。
◎総務局長(船橋兵悟)
  津波避難施設についての御質問でございますが、24時間365日対応可能な津波避難施設につきましては、指定しております67施設のうち、61施設となっており、その内訳といたしましては、公的施設44施設、民間施設が17施設でございまして、これら施設の収容者数は合計で約11万人程度と見積もっております。なお、夜間無人となる市立学校につきましては、緊急時の措置として、ガラスを壊して校舎内に入り教室などを利用することを想定しておりまして、また、県立高校につきましては、体育館のみを津波避難施設として指定していることから、地元の複数の町内会にかぎを預託して、夜間においても対応できるようにしているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございます。続いて、建設緑政局長にお伺いいたしますけれども、東日本大震災の津波の被害を踏まえると多摩川の高潮堤防の整備が必要と思いますけれども、護岸の現状及び整備率、整備完了予定時期等についてお伺いいたします。
◎建設緑政局長(大谷雄二)
  多摩川の高潮堤防の整備についての御質問でございますが、高潮堤防につきましては、現在多摩川河口部から六郷橋までを高潮区間として位置づけ、河川管理者である国土交通省京浜河川事務所が高潮等に対する安全性の向上を図るため、整備を進めているところでございます。初めに、現状についてでございますが、高潮堤防として必要な護岸等が整備されていない箇所や、堤防として必要な幅や高さが不足している箇所が残っている状況であると伺っております。次に、整備率などについてでございますが、川崎市側は高潮区間約5.6キロメートルのうち約30%が完了し、今年度につきましては、鈴木町地区約0.6キロメートルの整備を予定しており、残る区間につきましては平成28年度までの完成を目標に整備を進めていると伺っております。以上でございます。
◆松原成文
 国土交通省といろいろと協議して、早目に終わるようにお願いしたいと思います。意見要望でありますけれども、現在津波避難施設に指定している67施設のうち、民間施設の6施設が休日を除く営業時間の使用を条件として、津波避難施設の指定を受けているわけでありますけれども、日曜日ですとか夜等々について使用できないというところもあるわけでございますので、周辺住民の方にはよく周知をしていただきまして、休日や夜間に混乱しないように努めていただきたいということを要望いたします。ありがとうございました。