議会リポートに戻る
■環境局ごみ処理総務費について
◆松原成文
 それでは、まず初めに、環境局の6款3項1目ごみ処理総務費について、特に空き缶の無断持ち出しについてお伺いをいたします。この件につきましては、私は平成18年の決算特別委員会でも同様の質問をさせていただきました。そのときには答弁として、1つずつその解決に向けた検討を進めることが結果として現状の改善につながる、そして、今後とも関係部署と連携を図りながら対応を検討していくということでありまして、その後約5年が過ぎたわけであります。そこで御質問をさせていただきますが、空き缶を無断で回収する業者及び個人の現況、認識、把握の内容についてお伺いをいたします。
◎稲垣正 環境局長
  空き缶の持ち出しの現状等についての御質問でございますが、初めに、持ち出しの状況把握についてでございますが、平成19年度以降、市民等からの通報、苦情などに基づき、持ち出しの実態把握や持ち出された空き缶の受け入れ業者の把握に努めてきたところでございまして、こうした情報をもとにパトロールや指導を実施してきたところでございます。また、本年6月からは、新たな調査シートにより各生活環境事業所と関係課が情報を共有できる仕組みとし、この3カ月間で市民から電話やメール等により寄せられた持ち出しの情報は3件でございました。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございます。それぞれにこれまで対応されてきたということでありますけれども、そうしましたら、平成19年度から平成23年度の空き缶収集量の推移と行政財産となった金額について、それぞれお伺いをいたします。
◎稲垣正 環境局長
  空き缶収集量の推移等についての御質問でございますが、初めに、平成19年度から平成23年度までの空き缶収集量の推移でございますが、平成19年度は7,890トン、平成20年度は7,543トン、平成21年度は7,420トン、平成22年度は7,327トン、平成23年度は7,351トンとなっており、その売り払い収入は、平成19年度は約2億8,100万円、平成20年度は約2億6,100万円、平成21年度は約1億2,900万円、平成22年度は約2億1,300万円、平成23年度は約2億2,700万円でございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございます。平成19年度から平成23年度で合計しますと3万7,531トン、それから、売り払いの収入でありますけれども、これも5年間を合計しますと約11億1,100万円ということになって、今の答弁でございます。そこでお伺いしますけれども、平成19年度から平成23年度、無断で持ち出された空き缶の量と金額について、それぞれお伺いをいたします。
◎稲垣正 環境局長
  空き缶の持ち出しについての御質問でございますが、ここ数年、市民1人当たりの空き缶の資源化量は減少傾向にございますが、ペットボトルの普及、コンビニエンスストア等による店頭回収や自動販売機のベンダー等による回収、さらには大規模集合住宅による空き缶の自主的なリサイクルの実施などさまざまな要因がございますことから、空き缶の持ち出し量を算定するのは難しいものと考えております。こうした中で、仮に資源化量の減少分がすべて持ち出しによるものと仮定し、平成18年度当時の算定式と同様に、人口や空き缶収集量から推計をいたしますと、平成19年度は約306トン、平成20年度は約354トン、平成21年度は約282トン、平成22年度は約324トン、平成23年度は約278トンとなるものでございます。この数値に各年度の平均売り払い単価を乗じますと、いずれも概算でございますが、その金額はおおむね平成19年度が5,800万円、平成20年度が5,700万円、平成21年度が2,200万円、平成22年度が4,200万円、平成23年度が3,600万円となるものでございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございます。その合計なんですけれども、持ち出しによる総トン数が約1,544トン、年間にしますと、平均しますと約308トン。金額にしますと約2億1,500万円、これは5年間で平均しますと1年間で約4,300万円が無断で持ち出されているということになります。行政財産として5年間で約2億1,500万円入るべきところが持ち出されているというのが現状でございます。  次に、お伺いいたしますけれども、平成18年の決特の局長の当時の答弁でありますけれども、集積所に出された空き缶の持ち出しを防止するための措置として、現在、その位置づけが定かでないことから、所有権を明確化することが必要であると存じておりますとの答弁でしたけれども、その後の検討内容及び結果等についてお伺いをいたします。
◎稲垣正 環境局長
  空き缶持ち出し防止策の検討についての御質問でございますが、ごみの集積所から持ち出される空き缶につきましては、その位置づけが明確でないことから規制をかけることが難しい面があり、本市におきましては、その防止策としてパトロールや指導を行うとともに、市民の方々からの情報に基づき、地域の方々の御協力をいただきながら、持ち去り禁止や敷地内立入禁止の表示を行うなど、個別の対応を行ってまいりました。また、専門家を含む関係者や関係機関と法的根拠や有効な防止策、さらには新たな制度化などについて検討を進める中で、平成20年には最高裁におきまして、持ち出し規制の正当性が認められたところでございます。この判決以降、新たに規制の制度化を行った自治体が増加しておりますので、本市におきましても、引き続き持ち出しの実態把握に努めるとともに、政令市や神奈川県内の状況調査、さらには制度化を行った都市の効果検証等を行い、検討を深めてまいります。以上でございます。
◆松原成文
 6年前の答弁では、検討を進めてまいりますということでありましたけれども、今の局長の答弁では、今度は、検討を深めてまいりますというような答弁でございました。そこでまたお伺いしますけれども、平成18年度の決特の答弁でありますけれども、持ち出しが社会的弱者の実情に対し一定の効果を果たしていると、こういった答弁でありましたけれども、社会的弱者が無断で持ち出すことについては今後も容認すると理解をしてよろしいのでしょうか。
◎稲垣正 環境局長
  社会的弱者による空き缶持ち去りについての御質問でございますが、社会的弱者を含む個人による持ち出しにつきましては、その実態が十分に把握できておりませんが、社会的、経済的背景などからこれまで慎重な対応を図ってきた面があると認識しております。こうした中で、平成20年の司法判断以降、持ち出し防止の制度化を行う自治体が増加しており、本市におきましても効果的な防止策について検討を深めているところでございますので、この中で、個人による持ち出しの対応につきましても、他都市の先行事例などを研究しながら、関係局と連携を図り、検討してまいります。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。局長には通告していないんですけれども、こういった社会問題となっております貧困問題等々があります。そういった中で、やはり就労支援の効果もある程度あるというようなこともあります。各局それぞれ労働政策ですとか福祉政策等々をとっていただいておりますけれども、一部では、こういった社会的弱者に対する規制を強めることは社会的弱者への人権侵害であるというようなことも言われておりますけれども、これについて環境局長はどのような御見解をお持ちかお伺いをしたいと思います。
◎稲垣正 環境局長
  社会的弱者などへの対応についての御質問でございますが、この問題につきましては、社会的弱者の自立支援との関連の中で、これまで当市においてもさまざまな議論があるところでございます。こうした事例として、ごみの持ち出しについて一昨年に条例化を行いました京都市、またあるいは本年の5月に横浜市が条例化をしておりますが、こうした過程の中で社会的弱者の生活の糧を奪う可能性などについて議論がなされていると伺っております。したがいまして、今後、持ち出しの効果的な防止策を検討していく中で、他都市の事例なども十分に研究しながら、法の専門家、関係局、関係機関などと十分協議を重ねてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。ひとつよろしくお願いいたします。