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■朝鮮学校補助金について
◆松原成文
  次に、朝鮮学校補助金についてこども本部長にお伺いいたします。公金を投入する以上、申請内容を厳正に審査しなければならないと思いますが、腑に落ちない点が幾つかありますので、質問をさせていただきます。市民にわかりやすい明快な答弁をお伺いいたします。市内の朝鮮学校の財政状況についてはどのような方法で確認をされているのでしょうか、また、財政内容についてはどのように見られているのか伺います。
◎こども本部長(岡本隆)
  朝鮮学校補助金についての御質問でございますが、各朝鮮学校の財務状況につきましては、各種学校の認可庁であり、経常費補助金を交付している神奈川県が定期的に検査を行っておりまして、おおむね学校法人会計基準に準拠した処理がなされていると伺っているところでございます。また、収支につきましては、収入と支出の均衡が図られていると伺っております。本市といたしましても、市が交付する補助金の執行状況を確認する中で、県と情報共有を図りながら、各学校の収支の状況等についても把握に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
◆松原成文
  ありがとうございます。県から伺っております、伺っておりますということではなくて、やっぱりこれは市独自で調査すべきだと思いますので、お願いをしたいと思います。市内朝鮮学校の整備等補助金の交付決定に至るまでの事務手続の流れについて伺います。また、整備後の管理についてはどのように行われているのか伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  整備等補助金についての御質問でございますが、初めに、予算編成から交付決定に至るまでの状況につきましては、予算は前年度の補助金交付実績などを参考に所要額を計上しているものでございまして、議決後、各学校の生徒数に応じて予算配分額を通知した後、各学校から提出された補助金交付申請書及びその添付書類により、購入する教材教具等の内容や数量、価格などを確認の上、補助目的に合致するものであれば交付決定を行っているものでございます。次に、交付決定後の管理状況につきましては、補助対象事業終了後、実績報告を受ける中で、申請時に提出された事業計画との比較において、購入した教材教具等の領収書の写しと写真を添付させるとともに、現地にて現物を確認しているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
  今の答弁で重要なのは、現地にて現物を確認しているということでございました。市内の朝鮮学校の補助対象事業実施報告書の書式が異なっていますが、この異なっている理由について伺います。また、早急に統一すべきではないでしょうか、伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  補助対象事業実施報告書についての御質問でございますが、書式や記入方法につきましては、購入した教材教具等の内容や数量がわかり、購入価格や補助金の充当額の合計などが誤っていなければ、その差異についてはこれまで訂正等の指示を行ってこなかった経緯がございました。しかしながら、学校ごとに書式や記入方法が異なることで、内容確認に時間を要するだけではなく、確認作業の過程で確認漏れ等のミスが生じる要因ともなっていたことから、補助対象事業実施報告書の書式を統一するとともに、記入方法についても学校間で差異が生じないよう指導し、改善を図るようにしたところでございます。以上でございます。
◆松原成文
  今まで書式が違っていたということ自体が非常にずさんであると私は思いますけれどもね。例えば川崎朝鮮初級学校の平成22年3月の報告書を拝見しますと、民族衣装と小太鼓8セットを5万6,000円で購入したとなっておりますけれども、提出された写真でありますが、小太鼓は6個しか写っていません。スティックに至っては5本しか写っていません。これはどうしてでしょうか、伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  平成21年度の民族衣装等の購入についての御質問でございますが、補助対象事業実施報告書に記載のあるとおり、民族衣装と小太鼓8セットを購入したものの、報告時にすべての物品の数量を確認せずに写真撮影してしまったものであると学校より伺っております。なお、数量につきましては、改めて写真により確認をしたところでございます。以上でございます。
◆松原成文
  先ほども申し上げましたけれども、確認方法として現物を確認すると答弁されているわけでありますが、写真と領収書と現物を見て合わなければ、そこで気がつかなければおかしいということであります。そしてまた、お聞きしたところによると、私が指摘してからまた写真を送っていただいて、全部そろっているということでありますけれども、写真を送っていただいただけで、その後、現物を確認に行っていないということでありますので、これもずさんと言えるのではないでしょうか。同じく川崎朝鮮初級学校、平成20年4月25日、川崎区の食品店から民族衣装を9万8,000円で購入しております。7万円を補助しておりますけれども、食品店から衣装を購入するということは一般的には理解できません。魚屋に行って大根を売ってくれというようなものでありますけれども、これについての見解を伺います。また、補助金を7万円とした根拠についてお伺いいたします。  
◎こども本部長(岡本隆)
  平成20年度の幼児舞台衣装の購入についての御質問でございますが、舞台衣装の購入経過につきましては、学校から店舗が近隣にあり、韓国食品のほか、注文により民族衣装も扱っている当該業者に依頼をして購入したものであると伺っておりまして、特に不自然なものであったとは認識しておりません。また、当該衣装の購入費9万8,000円に対し市の補助金充当額が7万円となっていることにつきましては、学校が補助金交付額を購入した各教材教具等に案分する中で、結果として当該金額が充当されたものであると考えておるところでございます。以上でございます。
◆松原成文
  不自然じゃないと言うことが私は不自然だと思います。南部朝鮮初級学校の報告書でありますけれども、平成22年9月4日付で、横浜市西区に所在する有限会社から国語辞典や三輪車、一輪車のスタンドなど15品目を37万3,680円納入となっております。納品書にはそういうふうに書かれておりますが、9月30日付の領収書の住所は鶴見区獅子ケ谷になっておりますけれども、これは別会社なのでしょうか、伺います。また、納品書と領収書の住所が異なっているということについての見解を伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  教材教具等に係る領収書等についての御質問でございますが、当該事業者は、平成22年5月に横浜市西区から鶴見区に住所移転に伴う移転登記を行っており、同一の会社であることを確認しております。したがいまして、納品書に記載された住所が横浜市西区であり、領収書に記載された住所が横浜市鶴見区であることにつきましては、事業者が誤って移転前の住所のゴム印を使用し納品書を作成したものであると理解しております。以上でございます。
◆松原成文
  理解しているのは結構なんですが、その場で気づいて、違っている理由について確認しなければいけないんじゃないでしょうかね。それと、有限会社ですが、毎年物品を購入しておりますけれども、そもそもこの会社はどのような会社なのでしょうか、事業内容等についてお伺いいたします。  
◎こども本部長(岡本隆)
  教材教具等の購入先についての御質問でございますが、当該事業者は、平成2年4月に家庭用電化製品、教材教具及び文具類の販売を主たる業務として設立されたものであり、その後、不動産業に事業を拡大しているものの、現在も教材教具等の販売を行っているものと事業者より伺っております。また、登記簿により同様の内容を確認したところでございます。以上でございます。
◆松原成文
  総合商社ということなのでありましょうけれども、登記簿により確認をしたとおっしゃいましたが、私も登記簿をとってまいりました。こども本部のほうでは4月にとったと言います。私は5月にとりましたけれども、先ほど、この会社は家庭用電化製品、教材教具、文具類というようなこととありますが、ここには教材教具は書いてございませんよ。書いていないことを答弁されるのは非常に困りますね。教材教具ということは、この会社は書いてございません。それはよく確認をしていただきたいと思います。補助を受けて購入した物品は備品として管理されると思いますけれども、備品台帳のようなものに記録されているのでしょうか、状況について伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  教材教具等の管理についての御質問でございますが、整備等補助金により購入した教材教具等につきましては、学校法人会計基準にのっとり、固定資産に該当するものに関しましては固定資産台帳にて取得や廃棄などの管理をすることとしており、必要に応じて確認を行うこととしているものでございます。以上でございます。
◆松原成文
  さまざまな問題、課題があるんですけれども、こういった問題、課題が解決するまで朝鮮学校への補助金は凍結すべきと思いますが、伺います。  
◎こども本部長(岡本隆)
  朝鮮学校補助金の交付についての御質問でございますが、今後の補助金の取り扱いにつきましては、交付申請書及び実績報告書等の一連の様式類について統一を図るとともに、記入方法等についても学校間において差異が生じないよう指導を徹底するなど、事務手続をより厳正に行い、引き続き適正に実施してまいりたいと存じます。以上でございます。
◆松原成文
  時間でありますので終わります。ありがとうございました。