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■学校防災対策事業費について
◆松原成文
 教育長にお伺いしますけれども、これは午前中に他の委員からも質問がありましたが、別の視点で質問をさせていただきたいと思います。学校防災対策事業費についてでございます。市立学校では、災害用備蓄整備を行政による予算措置を待たずにもう既に独自に行っている学校もあるようですけれども、その状況及び内容をどのように把握されているのかお伺いいたします。
◎金井則夫教育長
  市立学校における災害用備蓄整備についての御質問でございますが、教育委員会といたしましては、東日本大震災時の学校の状況を知ったPTAの皆さんが、自分たちの子どものためにと御協力をいただき、独自に整備を進めている学校があることは承知しておりますが、調査は実施しておりません。今後、備蓄物資の整備を進めてまいります中で、各学校の意見要望に加え、整備状況等の把握に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 まず、順番が逆だったと思うんです。各学校の整備状況をよく精査してから、それから今回の1,212万円の予算について御検討いただきたい、そのように思います。今回の予算措置で、児童生徒が学校で夜一晩明かすという事態となったときに、十分な対応ができると考えておられるのかお伺いいたします。
◎金井則夫教育長
  備蓄整備にかかわる予算措置についての御質問でございますが、教育委員会では、東日本大震災の経験を踏まえ、児童生徒を一時保護する必要も想定されることから、学校に必要な飲料水や非常食の備蓄を進めることといたしました。一時保護の期間につきましては地域の避難所が開設されるまでの期間を想定し、校長会や関係局と協議の上、全児童生徒の3割程度を1泊2日の間保護することとなった場合に備え、1人当たり2リットルの飲料水と非常食2食分を整備することといたしましたが、今後も学校の意見や要望を参考に備蓄物資の効果的な整備に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 校長会や関係局との協議の上、必要な飲料水、非常食を備蓄することは理解いたしますが、既に備蓄を済ませている学校の一例でありますけれども、挙げさせていただきます。これは、PTA会費あるいは廃品回収を活用した資金あるいはまたベルマークを利用したことで、飲料水や食料、ラジオ、懐中電灯、アルミブランケット等を整備しております。教員にはリュックサック、これはいざというときには両手が使えるようにということで、リュックサックを用意しました。リュックサックの中には、ヘルメット、それから引き取り人名簿、メモ帳、ペン、日本手ぬぐい、緑のベストーこれは昨年の3・11のときに先生がどこにいるかわからなかったということで、わかるように緑のベストを用意したということが報告されておりますけれども、教育長の見解を伺います。また、このように、既に独自に整備、備蓄が完了している学校への今後の対応について伺います。
◎金井則夫教育長
  独自に備蓄等を行つている学校についての御質問でございますが、各学校においては、教育委員会発行の学校防災マニュアル作成指針に基づき各学校の実情に応じて防災計画を策定するとともに、学校の予算で懐中電灯やラジオなど、災害時に必要となる用品を整備しているところでございます。そうした中、市内の一部の小学校においては、東日本大震災の経験を踏まえ、PTAの協力を得るなどして、児童用の備蓄品や教師用の非常持ち出し袋等を独自に整備していると伺つております。教育委員会といたしましては、こうした家庭や地域と連携した各学校の取り組みを評価するとともに、各学校の防災担当者を集めた研修会等で実践事例の一つとして紹介していきたいと考えております。また、今回は児童数の3割を想定した飲料水と非常食を整備することとしておりますが、既に独自に備蓄が完了している小学校につきましては、各学校の意見や要望を聴取しながら、より効果的な整備に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 次に、児童生徒への対応はわかつたんですが、教員約3,000人についてどうするんだという質問をしようと思ったんですが、これは教員が独自に準備するということでありますけれども、そう言わずに、生徒と分け合うような気持ちで避難をしていただければと思います。それと、やはリー晩過ごすわけですから、先ほど例にも挙げましたけれども、アルミブランケットですとか毛布がやっぱり必要になってくるんではないのかなと思いますので、その辺の配慮もよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。