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■教育指導費について
◆松原成文
 学校体育指導費について伺います。文部科学省では、平成20年3月に中学校学習指導要領の改訂を告示し、新学習指導要領では、中学校保健体育で武道、ダンスを必修とすることとし、平成24年度から授業での取り組みが始まります。市立中学校ではどのような武道が体育授業に取り入れられるのか、 その内容を伺います。
◎金井則夫教育長
  市立中学校での体育授業における武道についての御質問でございますが、平成24年度より全面実施となります新学習指導要領では、武道、ダンスを含む8領域すべてが1、2年生では必修となります。武道におきましては、武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることが重視されております。具体的な種目についてでございますが、本市の中学校の体育では、以前から現在まで武道の授業としては柔道か剣道を履修することとしております。平成23年度の本市実施状況といたしましては、中学校51校のうち柔道が47校、剣道が4校となっております。以上でございます。
◆松原成文
  武具や柔道着はどのような方法で取りそろえられるのか伺います。
◎金井則夫教育長
  武具や柔道着についての御質問でございますが、剣道防具につきましては、平成22年度に各学校に20セットずつを配付しておりますが、剣道を実施する学校においては、各学校間で貸し出し等を行い、全面実施に備えております。また、平成21・ 22年度に畳などの用具につきましても各学校に整備いたしております。柔道着につきましては学校で購入したものを生徒が使用しているところもございますが、多くの学校は体操着と同様に個人で購入しております。以上でございます。
◆松原成文
 質問が重複するかもわかりませんけれども、本市では体育授業において武道を取り入れるのは今回が初めてなのか伺います。
◎金井則夫教育長
  本市における武道授業の経過についての御質問でございますが、本市における武道授業につきましては、昭和37年施行の学習指導要領の中で、柔道、剣道、相撲が格技として位置づけられ、男子について年間5時間から10時間程度の必修授業となり昭和56年から全校で実施されてまいりました。その後、平成5年に施行された学習指導要領では格技が日本古来の武道に改められ、男女ともに武道とダンスのどちらかを選択できるようになりましたが、本市におきましては主に男子で武道を選択する生徒が多く、現在まで全校で継続して武道の授業を行っております。以上でございます。
◆松原成文
 昭和37年からということでございますけれども、体育の授業で事故等の状況について伺います。
◎金井則夫教育長
  体育授業での事故等の状況についての御質問でございますが、中学校における体育授業中の事故等につきましては、すり傷、打撲、捻挫、骨折等が毎年数件発生しております。過去5年間の状況につきましては、体育授業中の事故等は37件発生し、そのうち器械運動が10件、陸上競技が9件、球技が9件、武道が5件、そのほかが4件となっております。今後も指導者の研修等も含めて安全に配慮した体育授業の実施に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 昭和37年度から今までそういった体育授業を行われてきて、今、武道が大変事故が多いんではないかという心配もされておりますけれども、本市の体育授業、特に武道については大変な安全を図られていると見させていただきました。今後とも指導者の研修も含めて安全に配慮した体育授業の実施に努めていただきたいと思います。