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■スポーツ施設を活用したまちづくりについて
◆松原成文
 スポーツ施設を活用したまちづくりについてお伺いをいたします。スポーツは健康維持、体力の向上に効果があり、レクリエーションやニュースポーツなどの生涯スポーツ、あるいは競い合う競技スポーツなど、活動を通じて地域の一体感を創出する現代社会の中で重要な役割を担っていると思います。川崎市ではスポーツを愛し、自然との共生を大切にする元気都市かわさきを目指したさまざまな取り組みが行われておりますけれども、さらにさまざまなスポーツ活動について具体的な支援を行う必要があると思いますが、市としてどのようなお考えがあるのか、市民・こども局長にお伺いをいたします。
◎市民・こども局長(山ア茂)
 スポーツ活動に関する支援についての御質問でございますが、これまで本市においてはスポーツのまち・かわさきを掲げ、生涯スポーツ、競技スポーツ振興として、本年3月に多摩区に川崎市多摩スポーツセンターを開設するなど、スポーツ施設の整備や総合型地域スポーツクラブの育成支援事業など、地域におけるスポーツの環境づくりを進めているところでございます。さらに、陸上のセイコーゴールデングランプリ川崎やトランポリンワールドカップシリーズ、川崎国際多摩川マラソン等、各種大会を開催するなど、「する・みる・ささえる」スポーツに関しさまざまな施策を行っているところでございます。本年8月にはスポーツ基本法が施行され、スポーツに関する施策の基本となる事項が定められ、同法に基づき地方公共団体はスポーツの推進に関する計画を定めるよう努めることとされたところでございます。本市におきましても、現在国が策定中のスポーツ基本計画を参酌し、本市におけるスポーツ施策の大綱となる川崎市スポーツ推進計画を策定し、レクリエーションやニュースポーツなどを含め、市民がより身近にさまざまなスポーツ活動を行うことができるよう支援等を行い、スポーツのまち・かわさきのより一層の推進を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。
◆松原成文
 等々力緑地の整備についての進捗について伺いますけれども、等々力緑地は本市のほぼ中央に位置し、市を代表する総合公園の一つであります。緑地内には陸上競技場、硬式野球場、テニスコート、サッカー場、釣り池、プール等があり、中でも陸上競技場はJリーグ川崎フロンターレのホームグラウンドとして利用されているほか、平成19年にはアメリカンフットボールのワールドカップ、平成20年度には日本陸上選手権大会として使用されてきました。また本年5月8日には、陸上のセイコーゴールデングランプリ川崎が開催され、サブイベントとして小学生が短距離走に挑戦し、トップアスリートが戦う夢の舞台を元気に走り抜けるなど陸上競技のメッカとなっておりますけれども、整備計画については地域に対し適宜時宜を得た説明があってしかるべきと思いますが、考え方を伺います。
◎総合企画局長(飛彈良一)
 等々力緑地整備における地域の方々への説明についての御質問でございますが、等々力緑地再編整備計画等を策定するに当たりましては、これまで町内会・自治会など地域の方々の御意見も伺いながら進めてきたところでございます。今後も再編整備に当たりましては、説明会を初め地域と意見交換を行う機会を設けるなど、地元に対する十分な計画の周知と理解を得るための取り組みを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
◆松原成文
 どうもありがとうございました。硬式野球場、あるいはプールのあり方などを含めて動向を注視していく必要があろうかと思います。等々力緑地の再編整備に当たっては、時宜を得た情報の開示をお願いしたいと思います。
  次に、中原区長お待たせをいたしました。中原区には、フロンターレを初めとして区内を拠点として活躍するスポーツチームがありますが、こうした資源を生かし地域の活性化を進めるべきと思いますけれども、中原区長の考えをお伺いいたします。
◎中原区長(小野寺京子)
 地域のスポーツ資源を活用した地域の活性化についての御質問でございますが、中原区においては、川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナーのうち、特に区と連携して地域と密着した活動をしているサッカーJリーグの川崎フロンターレやアメリカンフットボールの富士通フロンティアーズ、バスケットボールの富士通レッドウエーブ、バレーボールのNECレッドロケッツなど、全国でもトップレベルのスポーツチームが区内において活躍しております。これまでも、区民祭でのアメリカンフットボールの普及啓発はもとより、等々力陸上競技場での打ち水大作戦や多摩川美化活動など、地域イベントへも積極的な参加をいただいているところでございます。こうした中、中原区といたしましては、これらのチームを地域のスポーツ資源ととらえ有効に活用しながら住民同士の交流の機会をつくり、地域の活性化を図ることを川崎再生フロンティアプラン第3期実行計画に位置づけたところでございます。今年度の具体的な取り組みといたしましては、9月に川崎フロンターレと連携し、中原区に一層の愛着を持っていただくことを目的に親子サッカードリーム教室を開催したところでございます。このイベントは、Jリーグが開催されるあこがれの等々力陸上競技場のピッチ上で、区内500組の親子が参加したサッカー教室や、中村憲剛、稲本潤一両選手との交流会などを通じて夢のような時間を過ごしていただいたものでございます。また、川崎フロンターレのみならず、富士通レッドウエーブやNECレッドロケッツなどの試合の応援を通じて、地域との交流も進めているところでございます。今後ともこれらのスポーツチームとの連携を図り、区民の皆様にさまざまなスポーツの魅力に触れていただき、さらなる地域の活性化につなげてまいりたいと存じます。以上でございます。
◆松原成文
 続きまして、中原区長にお伺いいたします。中原区木月にあります法政大学グラウンドについてでありますけれども、同大学では陸上競技場の人工芝化を進める計画があり、地域開放に向けた意向があると伺っておりますが、中原区役所としてどのようにとらえているのかお伺いをいたします。
◎中原区長(小野寺京子) 
 法政大学グラウンドの地域開放についての御質問でございますが、中原区におきましては、法政大学のグラウンドを拠点とした学生や第二中学校及び第二高等学校の生徒の皆さんが、これまで地元商店街と連携した美化活動や東日本大震災の被災地にあてた募金活動といったさまざまな地域貢献などを通して、日ごろより地域に親しまれているところでございます。こうした中、同グラウンドの陸上競技場が平成24年4月末の完成を目指し、人工芝の工事が計画されていると伺っております。中原区といたしましては、これを契機としてグラウンドの地域開放などさらなる地域貢献が進められ、地域と法政大学との連携がより一層深まるものと期待しているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。法政大学のグラウンドの地域開放につきましては、長年の悲願であったわけでございますので、ぜひとも実現ができますように期待しております。よろしくお願いいたします。
  次に、本市では現在、川崎国際多摩川マラソンが開催をされ多くの参加申し込みがあると聞いておりますが、公道を使用した42.195キロのフルマラソンコースの設定も望まれております。ディスプレーをお願いします。マラソンコースとして想定できるコースとその実現性についての考えを市民・こども局長にお伺いをいたします。
◎市民・こども局長(山ア茂)
 フルマラソンについての御質問でございますが、川崎国際多摩川マラソンは、2008年から多摩沿線道路の一部と多摩川河川敷マラソンコースを使用してハーフマラソンの部、10キロメートルの部、3キロメートルの部、親子ペアランニングの部に約6,000人の参加者を得て開催しているところでございます。川崎市内の公道を使用してフルマラソンを行った場合、等々力陸上競技場をスタートし、多摩沿線道路や府中街道を使用して競技場に戻るルートが想定されます。フルマラソンの実施につきましては、川崎市は地形的に幹線道路の代替道路が十分にございませんので、長時間にわたる交通規制による交通渋滞や市民生活への影響、物流の遅延や停滞による企業への影響、参加者の安全確保など多くの課題がございますので、川崎市内の公道を使用しての大会開催は難しいものと考えております。以上でございます。
◆松原成文
  局長、ありがとうございました。とはいうものの、こういったコースを考案していただいたわけでございますけれども、等々力陸上競技場をスタートして、多摩沿線道路を通って宇奈根を通って、それから多摩警察署の前を通って、生田緑地のあの急な坂を上がって神木本町に出て、高津区役所の前を通る、それから木月を通って末吉橋、尻手、ここで第二京浜に入りまして、また多摩沿線道路に戻って等々力に入る。これはあくまでも交通渋滞や市民生活の影響を考慮していないことをこの地図に書き込んでいただいたわけでございますけれども、午前9時にスタートをして2時間半後ぐらいには到着する。最後尾が午後3時40分ぐらいということで、状況によってクリアするものがたくさんあって、なかなか難しいということでありますけれども、スポーツのまちを標榜する川崎市がやはりフルマラソンコースを設定することは夢でありますが、実現方できますように、また今後とも御努力をいただきたいと思います。終わります。