■武蔵小杉駅の北側の開発について |
◆松原成文
武蔵小杉駅の北側の開発についてお伺いをしたいと思います。まちづくり局長、よろしくお願いをいたします。JX日鉱日石エネルギー社宅跡地の開発計画の概要が明らかになりました。54階建てでございまして、これが2棟できて1,280戸の住宅が整備される、そしてまたあわせてコンベンション施設、商業・業務施設、保育所を配置するということで、2016年の供用の開始が目指されているということでございます。開発に伴いまして、近隣住民の皆様に対しては丁寧な説明が必要であると思いますけれども、開発業者並びに行政として近隣住民の皆様に対してこれまでどのように対応してきたのか、状況と今後の説明会の予定について、工期のスケジュールに沿った考え方で答弁をお願いしたいと思います |
◎まちづくり局長(金子弘)
小杉町二丁目開発計画についての御質問でございますが、小杉町二丁目開発計画につきましては、広域拠点にふさわしいまちづくりの実現のため、これまで都市基盤施設の整備、オープンスペースの確保、コンベンション施設の導入などについて事業者と協議を進めてございまして、このような機能を適切に配置し、計画的な土地利用を誘導するため地区計画制度の活用を考えているところでございます。初めに、これまでの対応の状況についてでございますが、環境影響評価の手続が必要となりますことから、本年10月に事業者から環境影響評価方法書が提出され、その後11月に事業概要について自主的な住民説明会が開催され、本市におきましても環境影響評価方法書の縦覧を行い、さまざまな御意見が寄せられたところでございます。次に、今後の説明会の予定などについてでございますが、環境影響評価準備書の提出を受けた後、縦覧や事業者による説明会の機会を設けるなど、市民の皆様の御意見をお伺いしてまいります。また、地区計画の決定に向けて、地区計画の目標や土地利用に関する基本方針、地区整備計画を定めた地区計画の素案を策定いたしまして、来年度には素案説明会や公聴会、縦覧などにより、市民の皆様から広く御意見をいただき、その後都市計画審議会に諮問していく予定となっております。以上でございます。 |
◆松原成文
続きまして、教育長と、あわせてまちづくり局長にお伺いいたしますが、日本医科大学の小杉町1・2丁目計画についてでありますけれども、現在ある日本医科大学武蔵小杉病院及び日本医科大学新丸子校舎は、隣接をした日医大のグラウンドに新たに新病院と新校舎を建築し移転をする。そして、旧病院の跡地は売却を視野に入れ利用方法が検討されているということを聞いておりますけれども、これは事実でありましょうか、お伺いをいたします。あわせて、新丸子校舎の跡地については、小学校用地として本市に約1万平方メートルが賃貸される協定が締結をされておりますけれども、敷地の北側にはまだ約3,000平方メートル残っているわけです。ここは公園として整備されると聞いておりますけれども、これについてもお伺いをいたします。
また、教育長でございますけれども、何ゆえ1万3,000平方メートルの敷地全体を小学校の用地として借りることができなかったのか、お伺いをいたします。 |
◎まちづくり局長(金子弘)
日本医科大学についての御質問でございますが、日本医科大学武蔵小杉病院につきましては、老朽化した病院の再編や新たな大学機能の導入などの検討が行われておりますが、具体的な事業計画は確定していないと伺っております。また、日本医科大学新丸子校舎につきましては、平成26年度をめどに武蔵野市の日本獣医生命科学大学内に移転すると伺っておりまして、移転後の跡地に予定しております小学校の北側の敷地につきましても、全体の再編整備に必要な用地として検討していると伺っておりますので、それぞれ事業計画が明らかになった段階で御報告をさせていただきたいと考えております。以上でございます。 |
◎教育長(金井則夫)
小杉駅周辺地区に新設予定の小学校用地についての御質問でございますが、小杉駅周辺地区におきましては、その立地優位性から土地の高度利用が促進され、学校整備が可能なまとまった土地の確保が困難な状況となっております。そうした中で、学校法人日本医科大学と昨年5月に義務教育施設の設置に向けた基本合意を締結し、その後、同大学において検討されている再開発構想を踏まえ、現在大学校舎等が所在する土地の一部を小学校の設置予定地として、本年10月に協定を締結したところでございます。今後も小学校の新設に向けた取り組みを着実に推進し、児童の活動に配慮した魅力ある学校づくりを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 |
◆松原成文
教育長、今回限られた状況、環境の中で小学校をつくるということでございますけれども、児童生徒の活動に配慮した小学校づくりをぜひとも進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後に、齋藤副市長にお伺いをいたします。小杉地区の開発についてでありますけれども、もう巨大マンションは要らない、超高層マンションも商業施設ももう要らない、近隣住民が望む開発ではないんだ、オーバーストアではないかというような声も少なからず聞こえてまいりました。学校、保育所、交通、日照など住環境を含めた齋藤副市長の小杉開発に対する見解をお伺いいたします。 |
◎副市長(齋藤力良)
小杉駅周辺地区の開発についての御質問でございますが、小杉駅周辺地区につきましては、東横線の複々線化やJR横須賀線の新駅設置などにより交通利便性が高く、首都圏において最も魅力のある住宅地となっており、業務・商業も含め民間開発の意欲は大変高い地区でございます。当地区は駅直近に企業が所有する大きな区画の土地があることから、本市といたしましても事業者に対し秩序ある土地利用を求めてまいりました。また、環境に配慮し民間活力を適切に誘導するため、必要な地区計画等を定め、駅前広場を整備するとともに、図書館、市民館などの公共公益施設を民間開発の建物と合築し、土地の有効かつ高度利用を図り、コンパクトで歩いて暮らせるユニバーサルなまちづくりを進めてまいりました。今後、武蔵小杉駅の北側において進められる開発につきましても、学校や保育園、交通などの住環境に及ぼす影響に関して、環境影響評価制度や都市計画制度における手続において市民の皆様の御意見を伺いながら、新しく市民になられる方々だけでなく、以前からお住まいの市民の方々にも魅力ある住みやすいまちとなるよう、まちづくりを推進してまいります。以上でございます。 |
◆松原成文
ありがとうございます。意見要望をさせていただきますけれども、武蔵小杉駅周辺再開発がもたらす地域住民への環境等への影響につきましては、市は周辺住民の方に十分な総合的な説明を行うよう今後とも引き続き取り組みをお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。 |