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■停電、津波避難ビルについて
◆松原成文
 停電、津波避難ビルについて総務局長にお伺いをいたします。本年の10月1日の0時40分ごろでございますけれども、中原区と高津区と宮前区、そして横浜市青葉区の広範囲で停電が発生をいたしました。約7万1,000世帯が停電をして、約25分後に全面復旧したということでございます。これは変電所で何らかのトラブルが発生したことが原因と見られているようでございますけれども、この停電につきまして東京電力から本市に対しましてどのような報告があったのか、また本市では今回の停電発生時にどのような対応がなされたのかお伺いをいたします。
◎総務局長(菊地義雄)
  停電についての御質問でございますが、10月1日に発生した停電についてでございますが、停電発生直後に消防局から停電発生の通報を受けましたので、本市から東京電力に状況確認をしたところでございます。東京電力では、川崎変電所でふぐあいが発生し、詳細については調査中との回答を得たところでございます。また、東京電力からの連絡につきましては、送電復旧後の午前1時41分にファクスにより停電発生時間、停電地域及び対象世帯数について報告を受けたところでございます。こうしたことから、このような事態を踏まえ、本市では速やかに東京電力川崎支社に対し迅速な報告の徹底を図るよう、申し入れを行ったところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 実は、6月5日の午後9時15分ごろにも川崎変電所でトラブルがあって、川崎区、幸区、鶴見区など9万世帯に被害が及んだということでございます。今回10月1日の停電については、まだ原因が究明されていないということでございます。御答弁では、迅速な報告の徹底を申し入れているというところでございますので、早急にもう一度原因究明について申し入れをいただくようお願いをしたいと思います。  あわせまして、津波の避難ビルについてお伺いいたします。3・11、このとき宮城県南三陸町では津波避難ビルに指定されたビルに――これは町営の住宅なんですけれども、50人が避難をして命を取りとめた、また岩手県釜石市でも指定されたビルに避難をして難を逃れたということが報道されております。神奈川県が公表した巨大津波の浸水予測図素案によりますと、川崎区の多摩川沿いに近い工場地帯では広範囲に浸水して、首都高の羽田線より内側のところでは競馬場付近まで水位が2メートル前後に達するエリアもあるということが素案で公表されております。東日本大震災後、県内の沿岸の市や町が指定を進めておる津波避難ビルは、11月末時点で13の市と町で計438カ所、このビルが津波避難ビルに指定されておるんですけれども、川崎市はいまだに1件も指定をされていないということになっておりますが、何ゆえ今日まで津波避難ビルの指定ができないのかお伺いをいたします。
◎総務局長(菊地義雄)
  津波避難ビルについての御質問でございますが、津波避難ビルの検討に際しましては、本市への最大津波の到達時間、浸水の水位、東京湾における津波の破壊力の程度、堤防の効果などを考慮する必要があると考えております。現時点におきましては、神奈川県から想定しているすべての地震の津波浸水予測図が示されていないこと、さらに東京湾における津波の破壊力の程度が示されていないこと、また堤防の効果が考慮されていないことなどから津波避難ビルの指定には至っておりません。本市におきましては、現在川崎区内の公共施設の津波避難ビル候補施設について調査を進めておりますので、今年度末に神奈川県から公表予定の津波浸水予測図などを踏まえ、なるべく早い時期に津波避難ビルの指定に向けて対応してまいりたいと存じます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。神奈川県は、3月11日の震災前までにこの避難ビルがなかったのが、川崎、横浜、横須賀、平塚、大磯、小田原というところであったんですが、この町と市は川崎を除いてもう既に避難ビルを指定している。川崎だけ、いろいろな事情があろうかと思いますけれども、まだ指定がされていないということでございます。局長の答弁は早急に指定をしたいということでございますので、危機管理の面から早目に指定をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。