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■市立高等学校の中途退学者について
◆松原成文
  次に、たびたび教育長に申しわけございませんけれども、高等学校の中途退学者につきましてお伺いをいたします。これは経済労働局長等々にも当初説明をいただきましたのでよくわかりましたので、ありがとうございました。教育長、よろしくお願いいたします。文部科学省によりますと、平成21年度、全国の国公立、私立も含めて、高校の中途退学者は全国で5万6,947人との調査結果が報告されているわけでありますけれども、同年度、本市の中途退学者とその特徴、またあわせて、近年の傾向と在籍者数に占める割合についてお伺いをいたします。
◎教育長(金井則夫)
 市立高校の中途退学者についての御質問でございますが、平成21年度の中途退学者数は、全日制課程では37名、定時制課程では169名でございました。退学理由の特徴といたしましては、学校生活や学業への不適応、就職への進路変更によるものなどが挙げられております。次に、近年の中途退学者数と割合についてでございますが、平成20年度の中途退学者数は、全日制、定時制を合わせて259名で5.5%、平成21年度は206名で4.4%、平成22年度は157名で3.3%でございます。近年、中途退学者数は減少傾向にあり、高校において、義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るなど、生徒の特性に応じた教科指導やきめ細かな教育相談を充実させた結果ととらえております。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございます。高校をおやめになる、中途退学する理由の中には、やはり仕事につきたいということで、みずから就労するためにおやめになる方もおいでになろうかと思いますけれども、そこでお伺いするのでございますが、市立の高校中退者の進路についてどのような指導が行われているのか、進路結果も含めて、現況と今後の取り組み、この2点についてお伺いいたします。
◎教育長(金井則夫)
 市立高校の中途退学者への進路指導についての御質問でございますが、生徒が中途退学を申し出た場合には、本人、保護者と十分な面談を行い、退学理由を確認し、退学後でも困ったことがあればいつでも相談に来ることや、文化祭等の学校行事には元気な顔を見せるよう伝えるとともに、希望する生徒については、ハローワークへの引率等、継続した就労支援を行っているところでございます。退学後の現況の把握につきましては、学校からの指導や支援を希望しない生徒も多くいることなどから困難な状況ではございますが、中途退学者への支援は重要なことと認識しておりますので、今後、個人情報の保護に配慮をした上で、退学後の生活状況や支援のニーズについて把握する方法を検討することが必要だと考えております。また、かわさき若者サポートステーションが行う高校中退者等がニート状態になることの未然防止に向けたアウトリーチ事業の活用方法についても検討してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
◆松原成文
 ありがとうございました。御答弁の中に、退学後の生活状況や支援のニーズについて把握する必要、これは検討することが必要だと考えている、あわせてまた、アウトリーチ事業の活用方法についても検討していきたいということで大変前向きな御答弁をいただきましたので、先ほどありましたけれども、そういうことを踏まえて、退学者が就労できるような体制の援助を極力力強く進めていただきたいとお願いいたします。よろしくお願いいたします。