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■教育施設の整備について

◆松原成文
 学校施設の整備について改めて伺います。市立の小中学校、高等学校の教育施設で既に維持保全が完了しているのは何校あるのか伺います。また、施設の老朽化が進み、修繕しなければならないにもかかわらず、手がつけられない施設の内訳についても伺います。


◎金井則夫 教育長
 学校施設の整備についての御質問でございますが、学校施設につきましては安全で快適な教育環境を確保するため、平成元年以来、38校で改築及び大規模改修を計画的に進めてまいりました。現在、老朽化の進行が見られ始める建築後20年を経過した校舎を保有している学校は172校中119校で、全体の約7割を占めており、良好な教育環境の確保のために老朽化への対応が求められている状況でございます。そのような状況の中、例えば平成21年度は学校から1,942件の営修繕工事の申請があり、重要性や緊急度等による優先順位づけの判断を行い、そのうち雨漏り補修、配管漏水補修、給食設備関係補修など1,301件、総額約9億6,600万円について工事を実施したところでございます。今後も老朽化の状況に適切に対応するため、学校と協議しながら営修繕工事を実施するとともに、これまでの建てかえ中心の手法にかわり、既存学校施設の改修による再生整備を施設整備の基本として実施し、良好な教育環境の確保に努めてまいりたいと考えております。具体的な取り組みといたしましては、平成23年度予算案に西丸子小学校及び久末小学校の2校について、再生整備の設計費等を計上しているところでございます。以上でございます。



◆松原成文
 ありがとうございました。平成21年度でございますけれども、年間600件以上を超える営繕、修理等の積み残しがあるということでございまして、良好な教育環境を充実するためにも、教育予算の確保に今後も最大限御努力をいただきたいとお願いいたします。