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■たばこ税について

◆松原成文
 たばこ税についてお伺いをいたします。経済労働局長、財政局長、健康福祉局長 にそれぞれお伺いをいたします。 初めに、経済労働局長にお伺いをいたしますが、本年10月1日からたばこ税が大幅に値 上げをされ、約2カ月半が過ぎたわけでございますけれども、たばこ小売店やコンビニエ ンスストアにはどのような影響が出ているのかお伺いをいたします。
 



◎経済労働局長 小泉幸洋
 たばこ税の値上げによる影響についての御質問でございます が、市内のたばこ小売店やコンビニエンスストアなどで組織された川崎たばこ商業協同組 合によりますと、市内での販売数量実績は、9月では値上げ前のまとめ買いにより前年同 月比99%増、10月ではその反動と値上げに伴う禁煙者の増加等により65.5%減と伺ってお ります。また、今後の販売数量の見通しといたしましては、国民の健康意識の高まりによ る喫煙率の低下や、今回のたばこの値上げ等により日本たばこ産業株式会社が全国の販売 数量を前年比25%減少と予測していることから、市内においても同様に推移するものと同 組合では想定していると伺っております。今回の税率の引き上げに対しては、同組合によ りますと、販売者、購入者とも、2年前のtaspo導入時よりも冷静な対応となっております が、今後さらにたばこ税率が引き上げられた場合の販売数量は今回以上に大きく減少する との危機感を持っていると伺っております。以上でございます。



◆松原成文
 どうもありがとうございました。 次に、財政局長にお伺いいたします。たばこ税の値上がりの10月1日を挟んで駆け込み 需要のまとめ買い、その反動の大幅な落ち込みが記録されるなど、経済への悪影響を懸念 する声も聞こえてきますが、本市ではたばこ税値上がりが予想される中、平成22年度のた ばこ税の収入についてはどのように見込まれたのか、これまでの本市のたばこ税の動向と あわせてお伺いをいたします。
 


◎財政局長 野村謙一郎
 市たばこ税収についての御質問でございますが、本市のたばこ 売り渡し本数は、平成7年度をピークにいたしまして減少傾向にございますが、平成9年、 平成11年、平成15年及び平成18年度に地方たばこ税の税率引き上げが実施されたことによ り、市たばこ税の税収のピークは平成18年度の85億円余となっております。平成22年度予 算におきましては、税率引き上げ以前からの売り渡し本数の減少傾向に加えまして、税率 引き上げによる減少、逆に税率引き上げによる増収の影響をそれぞれ見込みまして、最終 的には、平成21年度予算に対しまして1億6,000万円余の減の76億3,000万円余を計上した ところでございます。平成22年度の市たばこ税の税収についてでございますが、税率引き 上げ前の駆け込み需要に伴う反動などを正確に見込むことは難しいところでございます が、現時点では予算額は確保できるものと考えております。以上でございます。



◆松原成文
予算額は確保できるという御答弁でございました。たばこ販売の落ち込みがいつまで 続くのか、その後どれだけ戻るかは定かではありませんけれども、本市の平成23年度の たばこ税の見通しについて財政局長にお伺いいたします。
 


◎財政局長 野村謙一郎
 市たばこ税の平成23年度の収入見込みについての御質問でございますが、 平成23年度の市たばこ税につきましては、税率の引き上げが平年度化されるという 増加要素もございますが、近年の売り渡し本数の減少傾向、値上げによる販売数量の 減少といった要素もあるところでございます。いずれにいたしましても、平成23年度の収 入見込みにつきましては、今後、今年度の各月の売り渡し本数の動向等を精査しながら予 算編成に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。



◆松原成文
どうもありがとうございました。 それでは次に、愛煙家の菊地健康福祉局長にお伺いをいたします。平成22年度税制改正 大綱には、たばこ税は国民の健康の観点からたばこの消費を抑制するために将来に向かっ て税率を上げていく必要がうたわれておりますけれども、禁煙意識の高まりについて局長 の見解を伺います。
 


◎健康福祉局長 菊地義雄
 禁煙意識の高まりについての御質問でございますが、10月1日にたばこの値上げが されましたが、過去には、平成10年、平成15年、平成18年に1箱20円の値上げが なされたところでございます。値上げと喫煙の関係を見ますと、平成11年度の 市民意識実態調査におきましては、習慣的喫煙者は、男性47%、女性21%となっており ましたが、平成16年度は、男性42%、女性23%となっており、男性の喫煙者は減少してお りますが、女性は2%増加しております。また、昨年度の健康意識実態調査におきまして は、男性33.1%、女性13.3%となり、男女とも大幅に減少しております。また、全国的に も同様の傾向が見られております。このことは健康増進法による受動喫煙防止の取り組み やたび重なる値上げ等が影響しているものと考えますが、このたびの大幅なたばこの値上 がりにより、さらに禁煙意識は高まっているものと考えております。以上でございます。



◆松原成文
ありがとうございました。健康のために吸い過ぎにはくれぐれも御注 意をいただきたいと思います。