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■高校無償化について

◆松原成文
 公立高校の無償化についてお伺いをいたします。本市の高校授業料の徴収 額でございますけれども、平成20年度の決算で約3億7,660万7,000円、平成21年度の決算 額は約3億7,573万9,000円、この中で授業料の減免についてでありますけれども、平成20 年度は882人で、対全校の生徒に比べますと18.8%、減免額が6,700万円、それから、平成 21年度は生徒数が928人で、割合は19.8%、減免額が7,300万円でしたが、公立高校授業料 の無償化による国から本市への交付金額及び本市への影響について伺います。また、無償 化によって各世帯の教育費の負担にどのような変化があったのかお伺いをいたします。
 



◎教育長 金井則夫
 公立高等学校授業料無償化についての御質問でございますが、初めに、平成22年度公立高等学校授業料不徴収交付金についてでございますが、交付金の算定に当たっては、文部科学省では標準算定式を定め、公立高等学校基礎授業料月額の12カ月分に生徒数を掛け合わせ、さらに調整率を乗ずるとともに、経過措置による算定式を用いることとなっております。既に国へは10月1日付の生徒数を報告しておりますが、現時点 では交付決定を受けておりませんので正確な交付金額は未定でございます。本市への影響額につきましては、平成22年度は調整率として全国一律の11.5%がこれまでの減免相当額として減じられますので、本市の地方負担分はおよそ5,000万円程度になるものと見込んで おります。また、授業料無償化後の各世帯の教育費負担についてでございますが、授業料の減免を受けている世帯にとってはこれまでと変わらず、授業料を納付していた世帯では年間約12万円の負担が軽減されたところでございます。以上でございます。



◆松原成文
 今まで授業料の減免を受けていたところについては変わらないけれど も、今まで授業料を払っていたところについては12万円負担が軽減されたということでご ざいます。この無償化の目的なんですけれども、すべての意思ある高校生が安心して勉強 できる社会をつくることを目的としているわけですけれども、授業料は徴収されなくなり ましたけれども、11月末までの高校の中退者の数、昨年の同時期と比較した生徒の人数に ついて伺います。また、あわせて同時期と比較した学校に在籍したまま出席していない生 徒の人数について伺います。それに対する教育長の見解もあわせて伺います。
 


◎教育長 金井則夫
 高校中途退学者等についての御質問でございますが、初めに、市立 高校における今年度の退学者数についてでございますが、11月末日現在、全日制が14名、 定時制が66名でございます。また、比較可能な平成20年度における同時期の退学者数は、 全日制が8名、定時制が150名でございます。 次に、在籍したまま登校していない生徒についてでございますが、ことしの9月から11 月末日までの期間において1日も登校していない生徒数は、全日制では3名、定時制では 17名でございます。今年度と同様の比較は困難でございますが、昨年度1年間において70 日以上欠席した生徒数は、定時制では17名で、全日制にはおりませんでした。中途退学の 理由といたしましては、もともと高校生活に熱意がないなどの学校生活、学業不適応を初 め、就職希望などの進路変更が主なものとして挙げられており、また、長期欠席の理由と いたしましては、病気、けが、不登校のほか、家庭の事情など個々の複雑な事情があると とらえております。今年度から、すべての意思ある高校生等が安心して勉学に打ち込める 社会をつくることを目的に、公立高校では授業料の実質無償化が実施されました。生徒の 皆さんには、その制度の趣旨を理解し、さまざまな課題があってもその解決に努めながら、 充実した学校生活を送っていただきたいと期待しているところでございます。以上でござ います。



◆松原成文
 ありがとうございました。中学校を卒業して働きに出て、もう税金を 払っている方もいるわけです。その中で高校生についてはそういった支援があるというこ とでございますので、中学を卒業して働いて税金を払っている方、そしてまた、税金を受 けて優遇されている方がいるわけですから、ぜひとも高校の無償化については、各高校生 にどれだけの努力があるかということをよく教えていただきたいと思いますので、お願い いたします。