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■公民の墓地整備について

◆松原成文
 公民の墓地整備について、それから女性消防団員の入団について、教員免許の更新制度について、暴力行為、いじめについてそれぞれ伺います。
  それでは、墓地整備についてお伺いをいたします。地域環境にとって負の存在ととらえがちの墓地という空間を、単に土地利用の一つの形態ではなくて文化を形成するもの、また、公的サービスの一つとして、さらには貴重な環境資源としてという考えに立って質問をいたします。市内で、過去10年間で許可を受けて整備された墓地の区画数について、民間と市営墓地それぞれをお伺いいたします。さらに、民間と市営についてはおのおの需要に対応できるのかを伺います。あわせて、墓地供給の今後の推計と墓地施策の方向性について健康福祉局長と建設緑政局長にお伺いいたします。



◎菊地義雄 健康福祉局長
 市内における民間墓地の区画数等への対応についての御質問でございますが、平成12年4月から平成22年9月現在までに、新規拡張許可及び区画数変更等によって整備された民間墓地等の区画数は、全市合計で1万36区画となっております。次に、本市におきましては年間に約9,000人の方がお亡くなりになられておりますが、墓地所有の有無、埋蔵場所等から今後の需要予測を把握することは難しいものとなっております。また、民間墓地につきましては、宗教法人など経営者の申請に基づき経営許可を行うものでございますので、供給の推計を行うことも難しい状況となっております。以上でございます。


◎栗林栄 建設緑政局長
 墓地整備についての御質問でございますが、市営霊園におきまして、平成12年度から平成21年度までの過去10年間に整備した墓地の区画数は、緑ヶ丘霊園が1,047カ所、早野聖地公園が4,024カ所、合計5,071カ所となっております。次に、市営霊園の墓地需要に対する供給数でございますが、過去10年間の墓地募集の申し込み状況を見ますと、遺骨のある方の申し込み区分において、平均年間募集数309カ所に対して応募者数が756人、倍率は2.45倍となっており、墓地需要に対して供給数は不足しております。こうしたことから、合葬式納骨堂である霊堂を緑ヶ丘霊園内に整備をしているところでございます。また、今後の墓地供給といたしましては、早野聖地公園におきまして新規墓所整備を予定しているほか、壁面型墓所などの新形式墓所や集合合葬型墓所の整備を計画しているところでございます。以上でございます。


◆松原成文
 ありがとうございました。これから高齢化ということが進むわけでございますけれども、お聞きしましたところ、緑ヶ丘霊園では車いす用のスロープの設置、あるいは多機能トイレ等々が整備されているということです。また、園内の墓参バスの試験運行も行っているとお聞きしております。また、早野聖地公園につきましても、スロープのほか、多機能トイレ、墓苑のサービスセンターというようなものを設置されて、高齢者や障害者に配慮されているということをお聞きしておりますが、やっぱり民間のいろいろな墓地に比べると、まだまだそういった障害者の方とか高齢者に対する整備が不足をしていると思いますので、今後、さらに整備、充実させていただきたいと思います。
  意見要望ということでございますけれども、本市の人口は、平成42年を人口のピーク年として、人口ピーク値を150万8,000人と想定しています。また、市民アンケートでは69%の市民が「これからも川崎市に住み続けたい」との回答がありました。少子高齢化、核家族化の進展などをかんがみ、本市の墓地供給のあり方を明確にすべきと考えます。特に、公民の役割分担、既存墓地の活用、集合墓地の形態、無縁墓地、管理費、それから新規墓地整備の需要推計、それから市民の墓地ニーズの調査等々について、早急に調査し、確認し、取り組まれることを要望いたしますので、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。