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■学校の省エネ対策について

◆松原成文
  次に、学校の省エネ対策についてお伺いいたします。平成22年4月1日改正された省エネ法では、エネルギー使用量の合計が原油換算で1,500キロリットル以上の場合、届け出が必要となりますけれども、教育委員会は各学校のエネルギーの使用量を把握し、合算したと思いますけれども、何キロリットルになっているのか、お伺いいたします。



◎教育長(金井則夫)
 学校の省エネ対策についての御質問でございますが、平成22年4月、エネルギーの使用の合理化に関する法律が改正され、これまでの工場、事業場単位でのエネルギー管理から事業者単位でのエネルギー管理に規制体制が変更され、1年度間の事業者のエネルギー使用量の合計が原油換算値で1,500キロリットル以上になった場合、特定事業者として国への届け出義務が生じたところでございます。これに伴いまして、学校や社会教育施設等を所管している教育委員会も一事業者としてエネルギー管理を行う必要が生じたところでございます。現在、小学校、中学校等のガス、電気等のエネルギー使用量を調査しているところでございますが、原油換算値が1万キロリットルを超える見込みでございますので、国の届け出期限である7月末日を目途にエネルギー使用状況届出書の作成作業を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。


◆松原成文
 ありがとうございます。指定のエネルギーを超えた場合、川崎の場合は1万キロリットルですか、すごい数になるんですけれども、管理統括者を立てて中長期計画、定期報告を提出することになっておりますけれども、その取り組みについてお伺いいたします。



◎教育長(金井則夫)
 学校の省エネ対策についての御質問でございますが、エネルギーの使用の合理化に関する法律に基づき、特定事業者として指定された後は、定期報告及び中長期計画を提出することが義務づけられております。また、エネルギー管理統括者の選任、それを補佐するエネルギー管理企画推進者の選任を行うこととなっております。これらを踏まえ、教育委員会といたしましても、関係課による検討会議を設置するなど推進体制を整備し、本年11月末日までにエネルギーの合理化に関する中長期計画書等を作成するほか、省エネに対する取り組みを推進してまいりたいと考えております。以上でございます。


◆松原成文
 ありがとうございました。エネルギー管理統括者の選任、それからエネルギー管理企画推進者の選任ということなんですけれども、川崎市の場合は何人ずつになるんでしょうか。


◎教育長(金井則夫)
 エネルギー管理統括者等の御質問でございますが、1名ずつと考えております。


◆松原成文
 1万キロリットルを超えているということで、私は1名ずつでは非常に大変だと思いますけれども、規格からいくと1名では足らないのでもう少しふやすようになろうかと思うんです。その辺は国からのそういった説明書をよく見ていただければ、川崎市として何人選任しなければいけないということがおわかりになろうかと思いますので、私は1名ではないとは思うんですが、その辺またよく御確認をいただきたいと思います。
  それと、時間がありませんので最後にお聞きしますけれども、時代が幾ら変わっても環境教育は地道な取り組みをしなければいけないと思うんですけれども、学校が果たすべき社会的責任について、環境問題について、どのように自覚されているのか伺います。


◎教育長(金井則夫)
 環境教育についての御質問でございますが、エネルギー・環境問題は人類の将来の生存と繁栄にとって重要な課題でございます。有限な地球環境の中で、環境負荷を最小限にとどめ、資源の循環を図りながら地球生態系を維持できるよう、一人一人が環境保全に主体的に取り組み、それを支える社会経済の仕組みを整えることにより持続可能な社会を構築することが強く求められていると考えております。そのような中、教育の果たす役割の重要性が認識され、平成19年の教育基本法の改正で、第2条、教育の目標に「生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと」が明記されたところでございます。今後も、子どもたちが持続可能な社会に貢献できるように、学校が各教科、道徳、特別活動及び総合的な学習の時間において、それぞれの特質に応じて環境に関する学習を進めるほか、省エネ対策にも持続的に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。


◆松原成文
 各学校は今よく太陽光発電を取り入れていますけれども、お聞きしましたところ、太陽光発電でどのくらいの量が積算されているのか、1日の分あるいは年間どのぐらいだということでお聞きしましたら、把握していないような御答弁でありました。環境教育の面から子どもたちに、晴れの日、曇りの日、雨の日、雪の日がありますけれども、1日どのぐらいの発電量があるのか、また年間にしたらどのぐらい積算して発電力があるのか、それはどのくらい校舎で役に立つのかということ、やっぱりそのくらい数値的にとっていかないと私は非常にまずいと思いますので、今後その辺もよく御検討をいただきたいと思います。