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■拉致問題の取り組みについて

◆松原成文

 引き続きまして、市民・こども局長にお伺いをいたします。前鳩山首相は就任したときに、拉致問題についてでございますけれども、このような問題は政府自身が積極的に努力しなければ解決できない問題であることは言うまでもありません、私ども新政権にとりまして、ぜひ積極的にこの問題に取り組んでいきたいということだったんですが、全く進展が見られないような状況でありまして、落胆をするところでございます。それに比べまして、本市につきましてですけれども、本市は今日まで拉致問題を風化させずに多くの市民の皆様に関心を持ち続けていただくために多くの取り組みが行われてきたところでございますけれども、今年度はどのような取り組みを考えられているのか、お伺いいたします。



◎市民・こども局長(山ア茂)
 拉致被害者家族支援の取り組みについての御質問でございますが、本市におきましては、川崎市人権施策推進基本計画の中に拉致被害者家族への支援を盛り込み、人権にかかわる課題として位置づけ、取り組みを進めているところでございます。これまで、庁内に関係部局で構成する副市長を座長といたします川崎市拉致被害者家族支援連絡会議を設置し、横田御夫妻を初めとする拉致被害者家族に対する支援や拉致問題に関する啓発を図るための協議調整及び情報交換等を行ってきているところでございます。具体的な取り組みといたしましては、各区役所ロビー等での写真展の開催、本市独自の啓発チラシの作成、拉致披害者家族を支援するかわさき市民のつどいの開催、平和館に常設の展示コーナー――拉致被害者家族支援「横田めぐみさん」コーナーの設置などを行ってまいりました。
  今年度の取り組みといたしましては、平和館におきまして、拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどいを10月に横田御夫妻による講演及びミニコンサートなどを交えながら開催する予定でございます。また、常設の展示コーナーの充実や写真つき懸垂幕の作成などを横田御夫妻とも相談しながら実施してまいりたいと考えております。また、巡回写真展は、幸区及び宮前区での開催を調整しているところでございます。写真展の開催に当たりましては、今まで支援団体であるあさがおの会が所有しているパネルを利用しておりましたが、本市といたしましては、屋外でも対応できるパネルを新たに作成し、あさがおの会とお互いに有効活用してまいりたいと考えております。また、他の団体との連携も予定しておりまして、北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川の会との共催事業の実施につきまして、神奈川県、横浜市と連携しながら検討を行っているところでございます。いずれにいたしましても、市民の皆様に拉致問題についてさらに理解を深め関心を持ち続けていただくことが拉致問題の一日も早い解決につながると考えておりますので、本市といたしましても引き続き取り組みを進めてまいりたいと存じます。以上でございます。


◆松原成文
 ありがとうございます。新しい試みとして、北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川の会、それから神奈川県、横浜市と連携をして共催事業を行うというようなことも答弁いただきましたが、いつごろになるか予定は立っていますでしょうか。


◎市民・こども局長(山ア茂)
 神奈川県、横浜市と連携した取り組みの開催時期についての御質問でございますが、今調整中ということで、時期がはっきりしましたら、また広報等をしたいと思っております。以上でございます。


◆松原成文
 よろしくお願いいたします。あと、県と横浜と救う神奈川の会ということでありますけれども、例えば、国とか政府も御後援をいただくような取り組みもしていただきたいし、ただ拉致だけではなくて、今脱北者という問題も大きな問題となっておりますので、そういったことも新たにまた問題として提起いただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。